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【本の紹介】治具設計を学びたいなら”はじめての治具設計”

今回は個人的にオススメな本を紹介させていただきます。
「治具設計をしたい!」または「既に治具設計をしているけどもっと知識を増やしたい!」
という方にピッタリの本です。

今回紹介するのは「はじめての治具設計」です
著:西村仁
出版:日刊工業新聞社

この本は治具設計を行う上では欠かせない基礎知識、応用知識が詰め込まれており、はじめて治具設計をする人にもわかりやすくまとめられています。
もちろん、既に治具設計をしている方にとっても有益な知識が体系的にまとめられていますので、幅広い設計者の方におすすめできる本です。

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治具設計を学ぶならこの本!

「はじめての治具設計」 西村 仁 著

そもそも治具の目的は何なのかというと「楽に作業するため」に作られるものです。
適切な治具を作る事ができれば、「品質があがる」「作業スピードがあがる」「人件費が安くなる」
などまさに「生産性向上」の核となるのです。

治具を設計するには「機械設計の知識」だけでなく「作業設計の知識」が必要となってきます。
この本を読めば、人が作業するのに適した形にする「作業設計の知識」をしっかり学ぶことができます。

本の内容は以下の通りです
 1章:治具を導入する狙い
 2章:位置決め方法
 3章:固定方法
 4章:ねじの活用
 5章:運動の案内と測定器
 6章:作業性と段取り性
 7章:設計のコツ
※詳しい内容は本の画像をクリックしてリンク先でご確認ください

上記の内容が170ページ程度で綺麗にまとめられています。
固定方法やガイド方法だけでなく、効率のいい作業方法やポカヨケの設計についても網羅しております。また”設計の落とし穴”を避けるための設計のコツについて書かれた章も非常に勉強になります。

ひと口に「治具設計」と言っても非常に奥が深いという事を実感させられます。
またこの本を読むことによって、今後自分が何を勉強していけばいいのかという次のステップも見えてくるのではないかと思います。

治具設計についてこれほどわかりやすくまとめられた本は他にないといっても過言ではないと思います。個人の方はもちろん、設計を生業とする会社であれば1冊は置いておくべき本だと言えます。

著者その他オススメの本

著者の西村仁様は村田製作所の生産技術部門で21年間働いた後、生産技術コンサルタントとして独立して現場改善やセミナーなどを行っている方です。
西村様の著書は他にも愛読させていただいている本が沢山ございますが、こちらの記事でも合わせて数冊だけ紹介致します。

機械加工の基礎をしっかり学ぶならこの本!

「機械加工の知識がやさしくわかる本」西村仁 著
こちらは本のタイトル通り、機械加工の知識がやさしくわかるようにキレイにまとめられています。
中々加工の現場に出向く事ができない設計者の方は、どうしても現実の加工と乖離した設計をしてしまいがちです。機械加工を理解していなければ、いい設計をする事は到底かないません。
まずはこの本を読んで、機械加工のイロハをしっかり頭に叩き込みましょう。

機械設計の基礎を学ぶならこの本!

「機械設計の知識がやさしくわかる本」西村仁 著
こちらも”やさしくわかる”シリーズです。
このシリーズは他にも色々ありますが、どれもわかりやすくまとめられており大変読みやすい内容になっています。
“機械設計”という比較的とっつきにくいジャンルにおいても、この本であれば無理なくスイスイ読み進めていくことができます。
自分の中で抜け落ちている設計知識を補完する事もできるかと思いますので、ぜひ読んでみてください。

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