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【処理を学ぶ】1.処理の全体像 表面処理の種類や特徴を解説

材料に施す表面処理にはさまざまな種類があります。
金属は加工した後そのまま使うこともできるのですが、耐食性や耐摩耗性などが低いと、すぐに錆びたり摩耗したりしてしまいます。

例えば、鉄鋼は酸素と結びつき、水分を取り込んで酸化しようとする働きがあります。
不働態被膜があるステンレス鋼の場合は酸化による錆を防ぐことができますが、通常の鉄鋼や合金鋼は大気中で錆びてしまいます。
そのため、めっきや塗装をすることで錆から防ぐ必要性があります。

他にも、アルミ合金の中で最も汎用性の高い「A5052」は硬度が低く傷つきやすいという弱点があります。こういった弱点を補うために、硬質アルマイトなどの処理を行うことがあります。
処理をすることで、傷を防止した上で耐食性も向上させることができます。

このように、様々な金属の弱点を補い、強度や耐久性などを上げたりするのが表面処理です。
またそれだけでなく、着色したり外観を向上させたりする「装飾」を目的とする場合もあります。

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処理・表面処理の全体像

処理といっても非常にさまざまな種類があり、分類方法によっても全体像は変わってきます。
当記事では”わかりやすさ”を優先し、処理を大分類しました。

ここでは材料の表面に施す”めっき”などの表面処理と、焼入れなどの熱処理は別のものと分類させていただきます。熱処理についてはまた改めて解説いたします。


表面処理の目的

性能の向上

装飾

表面処理の種類

金属皮膜処理

非金属皮膜処理

コーティング

その他

総括

今回は処理の全体像を解説させていただきました。
処理をうまく選定することによって、材料の弱点を補い、さまざまな環境下において使用できるようにすることができます。

次回は、熱処理について解説していきます。

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