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【機械加工を学ぶ】7.研磨とは?面粗度を上げる最終仕上げ工程の研磨の種類と特徴を紹介

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研磨加工とは?

研磨加工とは、砥粒を使って工作物を磨き上げる最終仕上げの工程です。
身近な所ですと、紙やすりを使って金属を手で磨き上げるのも研磨の一種と言えます。

最終製品をピカピカに仕上げたい、面粗度をもっと向上させたいといった場合に研磨加工が適しております。

そんな研磨加工にも、様々な種類があります。
形状や大きさ、用途や目的に合わせて適切な研磨方法を選ぶことが重要です。

研磨加工の特徴

研磨後の光沢イメージ

研磨加工の種類

バレル研磨

バレル研磨にも種類がありますが、中でもメジャーな回転式バレル研磨を紹介します。
回転式バレル研磨は、ドラム缶のような形状をした入れ物の中に工作物とメディア(研磨石、研磨剤)、コンパウンドを入れ、回転させて研磨を行っていく加工です。

精度は高くありませんが、大量の部品の表面を一気に研磨することができるので、小さな板金部品などの傷取りなどに適しています。

図面上の指示記号は「SPBR」です。

バフ研磨

バフ研磨は、布や綿、ウレタンなどで出来た柔らかい「バフ」にコンパウンドを染み込ませ、高速回転させながら工作物に当てる事で研磨していく加工です。
バフ研磨を行った部品は鏡面のようにピカピカになりますが、精度はそれほど高くありません。

また、バフ研磨では部品の表面はほとんど削れないため、事前に研削加工などで面粗度を上げておかないと効果が十分に発揮されません。

バフ研磨は食品系のステンレス部品などによく施されますが、バフを行った後は研磨剤が製品の細かい傷の中に残留しているので、後の工程で十分に洗浄をする必要があります。

図面上の指示記号は「FB」です。
もしくは「Buff」や「バフ」で指示されることもあります。

ラップ研磨

研磨の中でも非常に面粗度を高く仕上げる事ができる加工で、半導体の磨きにも使われる事があります。
ラップ盤と呼ばれる装置の上で、液状と研磨剤を使って工作物の平面を研磨します。
平面研削よりもさらに高い面粗度で仕上げる事ができる非常に精密な加工で、鏡のように反射する鏡面仕上げも可能です。
また、ラッピング研磨とも呼ばれます。

図面上の指示記号は「FL」です。
稀にLPなどで指示される場合がありますが、正確にはFLです。

引用:浜井産業 ラップ盤

サンドブラスト

サンドブラストは、工作物に対し研磨材をコンプレッサーで吹き付ける研磨加工です。
「サンド」と言いますが、研磨剤は砂だけでなくガラスビーズやアルミナなどを使用する事もあります。
錆びを落としたり、表面を磨く事ができるだけでなく、表面を意図的に荒らしたり模様をつけたりする事もできます。
サンドブラストをすることで部品の表面をマットな仕上げにしたり、後工程の塗装の密着性を良くすることもできます。

図面上の指示記号は「SB」です。

電解研磨

電解研磨は、ステンレスやアルミなどの金属表面に「電解反応」を利用し、表面の極微小な凹凸を溶かして光沢のある表面を得る研磨処理です。
製品に電解液を通して電流を流し金属表面を融解させていくため、通電性のある部品のみ処理が可能となっています。また、複雑な形状の場合は均一に研磨する事ができません。

また、前述のバフ研磨では微小な傷の中に薬品が残ってしまいますので、この電解研磨処理をすることによって部品の衛生面を向上させることができます。

化学研磨

化学研磨は「酸性の液体と光沢剤の混ざった研磨液」で化学反応を起こして光沢を得る処理です。
電解研磨と違い複雑な形状の部品を研磨できる他、小さな精密部品の研磨にも適しています。
また、研磨の精度・厚みのコントロールについても化学研磨の方が比較的容易に行うことができます。

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