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ややこしいめっき表記 MFZnⅡ-Cってどんなめっき?

MFZnⅡ-Cは古い表記

皆さんは図面表記で「MFZnⅡ-C」などという表記を見かけたことはありますでしょうか。
これは電気亜鉛めっきの”旧規格”でJIS H 8610-1990に記されていたものです。

これに沿ってMFZnⅡ-Cを訳すと
「亜鉛めっき5μm以上を施した後、有色クロメート処理をする」という意味になります

MFZn → 鉄素地に電気亜鉛めっきを施す
Ⅱ   → 等級が2級=厚み5μm以上
C   → 2種(有色クロメート)。

現在の表記で表した場合

現在はJIS H 8610-1999になっており、上記の表記も変更されています。
これを「電気めっき記号の表示方法」のJIS H 0404-1988と照らし合わせると

EP-Fe/Zn 5/CM2
という表記になります。

EP  → 電気めっき
Fe  → 鉄鋼素地
Zn  → 亜鉛めっき
5   → 厚み5μm以上=2級
CM2  → 有色クロメート処理

めっきの記号表示は必要か

めっきの記号表記はJISに規定されていますが、実際に出回っている図面にはそう多く存在しません。
シンプルに「無電解ニッケルめっき」「ハードクロムめっき」など日本語で記載されていることが多いです。

実際、加工屋さんはおろか処理屋さんも記号を把握していないことがしばしばあります。
そういった場合は問い合わせの応酬になるか、指示と違うめっきで仕上がってくるかになってしまいます。

それに加え、上記のように旧記号での表記も混在していると、確認するだけでも時間がかかってしまいます。
そもそも、ここまで規格に沿った指示記号が記載された図面をあまり見かけません。各会社独自の表記もかなり混在しています。

なので、JIS記号での指示をきっちりした方が良い場合もあれば、簡略的で誰にでもわかる表記で生産性とスピードを上げた方が良い場合のどちらもあると思います。

これらをうまく使い分けて、図面の表記をマスターしましょう。

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