フライス加工とは
金属や樹脂を穴あけ、切断・加工する方法としてフライス加工という方法があります。
フライス加工とは、材料をバイス(万力)などで固定し、回転軸に取り付けた切削工具(フライス)で削っていく加工方法です。
主に四角いもの(角物)を加工するのに用いられます。
1.フライス加工でできること
- 外形加工
正面フライスやエンドミルを使った材料の外形加工です。 - 溝加工
エンドミルで溝を加工できます。 - 穴あけ、タップ加工
穴あけ、貫通、ねじ切りなどができます。
2.フライス加工に使用する工具
- 正面フライス
主に材料の厚みや広い平面を加工するための大きな切削工具です。 - エンドミル
溝や段差を加工する工具です。サイズはφ3~φ30程度が一般的です。 - 平フライス
ギアのような形をした、外周に歯をもつ切削工具です。段加工を行うことができます。
フライス加工機の種類
1.汎用フライス
テーブルなどをハンドルによって手動で動かす古くからあるタイプの機械です。慣れていれば素早く作業できますが、ベテラン職人の減少によって今では仕上がり精度の差が少ないNCフライスの方が主流になってきております。
2.NCフライス
NC(数値制御)を用いたフライスです。設定値が同じであれば、加工者が変わっても仕上がりに差がでないため、汎用フライスの弱点を克服しております。数値制御ができるものはNCフライスに分類され、主軸の向きの違いなどで立型フライス、横型フライスなどの種類があります。
3.立て形フライス
主軸が地面に対して垂直方向に向いています。一般的にフライスは立形が主流です。
4.横形フライス
主軸が地面に対して水平方向を向いています。立形フライスが苦手とする深穴加工も可能です。また、板状材料の側面加工も横フライスなら可能です。
NCフライスとマシニングセンタの違い
マシニングセンタとは、工具を自動で交換できる数値制御の加工機です。NCフライスとの違いはこの工具自動交換機能(ATC)が搭載されているか否かです。
さて、フライス加工は理解できましたでしょうか。
次の記事ではレーザー加工について説明します。
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