ポリカーボネート(PC) 特徴
ポリカーボネートは熱可塑性エンジニアリングプラスチックの一つで、透明性が高いです。
ポリカとも呼ばれます。
ポリカーボネートの長所
- 透明性、難燃性、耐熱性、寸法安定性に優れる
- プラスチックの中で耐衝撃性は最高クラス
耐衝撃性能は「PEやアクリルの50倍程度、ガラスの250倍以上」と非常に優れています。 - 加工性が高い
切削加工、射出成型、真空成型など様々な方法で製品を造ることができます。
ポリカーボネートの短所
- 耐薬品性が低い
アルカリ剤や溶剤で劣化してしまいます。 - 表面が傷つきやすい
透明感が損なわれやすいので加工時は注意が必要です。 - ホコリが付着しやすい
ポリカーボネートの帯電列はポリエステルやポリエチレンと同程度にマイナス帯電しやすいです。そのため、ホコリなどのプラス帯電している汚れが付着しやすいです。
ポリカーボネート板に帯電してホコリが付着してしまう場合
ポリカーボネートは帯電しやすいので、パネルとして使用しているとホコリなど汚れが付着しやすいです。その場合は、最初から帯電グレードのポリカーボネート板を購入するか、帯電防止剤スプレーを塗布しましょう。陽イオン(カチオン)系の界面活性剤によって静電気を逃がしやすくし、帯電防止の効果もあります。
主な用途
ガラス窓・医療機器・プラスチックネジ・光学系電子機器の部品などに使われます。