サイトアイコン モノキソ│機械加工&ものづくりの基礎知識

SS400(旧SS41)とは?鉄鋼材料であるSS400の特徴・性質やS45Cとの違いを解説

SS400

規定されているのはリン(P)と硫黄(S)の含有量のみ


SS400とは、最も一般的な汎用材として用いられている一般構造用圧延鋼です。
頭文字の”SS”はSteel Structure(構造用鋼)の略称で、”400″は引張強さの最小保証値を表しています。

また「SS41」と記載されている図面も稀に見かけますが、こちらは旧JIS記号で現在はSS400に置き換わっています。1994年に改訂されております。

スポンサーリンク

SS400 特徴

SS400の成分

SS400については、リン(P)と硫黄(S)の上限値が規定されているだけで他の成分については規定されておりません。炭素量は約0.2%以下であり「低炭素鋼」の分類といえます。
引張強度は400~510(N/mm^2)

SS400の長所・メリット

SS400の短所・デメリット

S45Cとの違い、使い分け

前述したようにS45Cは炭素を含む成分量が規定されているので、成分が安定しております。
また、焼入れで硬度を上げたい場合もS45Cなどの炭素鋼を使用します。
溶接性はSS400の方が優れており、SS400は材料費が比較的安いので、サイズの大きいベースや精度がそこまで必要のない部品については、SS400で十分だと思われます。

加工方法

表面処理、焼入れについて

総括

SS400は汎用性が高くかなり使いやすい材料です。高い精度を要するような部品には不向きですが、一般的な構造鋼として第一候補にあがってくる材料だと言えるでしょう。

使う上でのデメリットや苦手な使用環境もありますが表面処理など、2次工程における工夫によって弱点をある程度カバーすることも可能です。

別記事:→ 材料を学びたい方はこちらのページ
    → その他金属材料を調べたい方はこちらのページ

Raytech(レイテック)ではSS400の加工部品も対応致します。

Raytechでは、マシニング加工・旋盤・研削・溶接といった加工から熱処理・めっきなどの後処理まで一括して引き受けます。
図面データを送ってご発注いただければ、材料手配から検査梱包までお任せください。

まずは無料見積もりから、お気軽にお問い合わせください。

モバイルバージョンを終了