SUS440Cの特性
SUS440Cはマルテンサイト系のステンレスに区分され「熱処理後はステンレス系の中で最高の硬度」を誇ります(HRC58程度)。SUS440には炭素量の区分によってA,B,Cの3種類があり、その中でもCが一番炭素量の多い材質となっています。
SUS440Cの長所
- 錆びにくさと高硬度を両立できる
最大の特徴は何と言っても熱処理後の硬度です。そこにステンレスの「錆びにくい」という特徴が組み合わさることで、様々な部品の材料として活躍させることができます。
SUS440Cの短所
- SUS304等に比べ耐食性は若干劣る
SUS440Cは炭素量が多いためSUS304など他のステンレスと比べると耐食性は劣ります。しかし、通常の焼入れ鋼よりは耐食性に優れております。
SUS440Cの用途
「硬度があり、錆びにくい」という特徴があるため、主にナイフ等の刃物やゲージ・ノズル等に使われています。
加工方法について
- 切削加工 △
ステンレス全般に共通する特徴ですが、硬く粘りがあり放熱性が悪いので切削加工はしにくい部類の材料といえます。
処理について
- 熱処理
熱処理によって硬度を得ることがSUS440Cの最大の特性を活かす方法でもあるので、熱処理は必須と言っても過言ではないでしょう。
Raytech(レイテック)ではステンレス加工部品も対応致します。
Raytechでは、マシニング加工・旋盤・研削・溶接といった加工から熱処理・めっきなどの後処理まで一括して引き受けます。
図面データを送ってご発注いただければ、材料手配から検査梱包までお任せください。
まずは無料見積もりから、お気軽にお問い合わせください。