今回は「5万円以下のエントリーモデル3Dプリンタ」を紹介します。
Creality社から販売されている「Ender-3 pro」です。
この3Dプリンタは3万円前後という低価格帯ながら十分な機能を備えているだけでなく「改造できる」という何ともDIY心をくすぐる製品となっています。
【追記】
現在あらかたのトラブルは解決致しました。
Amazonで購入した際の販売代理店であるcomgrowさんには代替パーツを送ってもらうなど、しっかり対応していただきました。
ただ、やはり日本の代理店から購入した方がアフターフォローは安心だと思います。
Creality社とは?
Creality 3D Technology Co,Ltd は2014年に深圳で設立された会社で、3Dプリンタ及び関連製品の設計・研究開発・生産を行っています。
深圳と言えば「中国のシリコンバレー」とも呼ばれるほどテクノロジーが集結しており、様々な技術を持ったスタートアップ企業がこぞって集結する地区でもあります。
そんなCrealityは今回紹介するEnder-3 proの他にも光造形3Dプリンタやコンベア式プリンタなどもつくっています。
Ender-3 Pro とは
Ender-3 Pro 仕様
- FDM(熱積層)
- 印刷サイズ:220 x 220 x 250mm
- 印刷速度 :≤180mm/ s、通常30-60mm / s
- フィラメント:1.75mm PLA、ABS、木材、TPU、グラデーションカラー、カーボンファイバーなど
- ファイル形式:STL、OBJ、AMF
- スライスソフトウェア:Cura、Repetier-Host、Simplify3D
※公式ページより引用
Ender-3 Proの特徴
- 価格が安い
価格が非常に安く、2万8000~3万2000円程度の価格帯で購入できます。(2022/2現在) - 造形範囲が広い
以前紹介したFlash ForgeのFinderは140x140x140mmなので、低価格帯のプリンタにおいては十分な造形サイズだと言えます。 - 磁気ベッドで取り外しが楽
柔軟性のある磁気ベッドを採用しているため、造形物の取り外しが楽に行えます。 - 改造ができる
これが最大の特徴であり、Ender-3を購入するメリットであると言えます。改造をすることによって、印刷精度や静音性の向上など様々な付加価値を施す事ができます。
“Ender-3″と”Ender-3 Pro”は何が違う?
「Ender-3」とそのアップグレードバージョンである「Ender-3 pro」はproの方が価格が5000円程度高いのですが、どういった違いがあるのでしょうか。
- 安定性の向上
proは耐摩耗性のあるプーリを使用し、よりスムーズな動作を行えるようになっています。 - 電源と回路基板の改善
新たなブランド電源(Meanwell電源)を導入するとともに、停電などで電力が供給されなくなった場合にも印刷の再開ができるような回路にアップグレードしました。 - アルミフレームの再設計
剛性をアップさせ、さらなる安定性の向上を達成しています。 - ヒートベッドの加熱時間短縮
約5分でヒートベッドの温度が110℃に達するようになりました。 - C-MAGの磁気ベッドを採用
完全取り外し可能で柔軟性のある磁気ベッドを採用することにより、フィラメントがベッドにしっかりと接着するだけでなく、取り外すときは曲げることで簡単に印刷物をベッドからはがす事ができます。
Enderの改造について
Ender-3 pro/Ender-3の最大の特徴は改造できるということだと言いましたが、初心者にも簡単に改造ができるものなのでしょうか。
Enderシリーズは3Dプリンタを改造したい人に人気があり、様々な情報やコラムがネット上に存在します。
技術的な知識を持たない人がいきなり改造をするのは難しいかもしれませんが、かなり細かな情報を記載している記事もありますので、チャレンジしてみるのも楽しいと思います。
自分で実践して、失敗することで多くの事を学ぶことができ、さらに3Dプリンタを好きになっていくことかと思います。
実際にEnder-3 proを購入して組み立ててみました。
その手順を写真付きで解説しております。
【3Dプリンタの組立て 準備編】Creality Ender-3 proの組立てを写真付きで解説
参照
“https://www.creality.com”Creality 3D Technology Co,Ltd
“https://www.creality.com/blog-detail/ender-3-vs-ender-3-pro-the-difference”Creality 3D Technology Co,Ltd