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【3Dプリンタの組立て 組立編1/3】Ender-3 pro STEP1~STEP4 熱造形3Dプリンタの組立てを写真付きで解説

さて、早速Ender-3を組み立てていきましょう。
動画からキャプチャしている写真もあるので、画質が粗いものもあります。申し訳ございません、、

STEP1 土台と二本のアルミフレームを固定する

用意するもの
・② 本体 x 1
・⑮ アルミフレーム x 1
・⑯ アルミフレーム x 1
・M5x45mmボルト x 4


ネジは長さや太さを間違えないように気を付けましょう。
サイズは袋に書いてあります。

底面からボルトでアルミフレームを固定していきます。
アルミフレームは穴位置が決まっているので、前後上下を間違えないように説明書と照らし合わせて確認しましょう。

また、本来であれば金属部で机が傷つかないようにシートなどを敷いて作業をした方がいいです。

アルミフレームって何?という人はこちらの記事をご参考下さい。
・アルミフレームとは?機械本体を囲うフレームや架台として多用されるアルミ製の枠について解説

裏側からボルトで締結してきます

組立て全般で注意したいのは、ボルトは最初からガチガチに締めないことです。
まずは8~9割程度の締りで全て完成させてから、最後に調整として本締めを行っていきます。

あと、組み立てる時にケーブルが絡まらないように注意しましょう。

STEP2 操作パネルと電源部の取り付け

用意するもの
・① 液晶パネル x 1
・③ 電源部 x 1
・M5x8mmボルト x 2
・M5x20mmボルト x 2

電源部の取り付け
操作パネルの取り付け

電源部と液晶パネル(操作部)をボルトで取付けるだけです。
取付ける向きには注意しましょう。

また、電源部のサイドにボルテージの切り替えスイッチがあります。
初期は230Vになっていますので、115Vに切り替えてください。
付属のマイナスドライバーでカチッと切り替えられます。

STEP3 リミットスイッチ取付け

用意するもの
・⑨ リミットスイッチ付きブロック x 1



図のようにしっかりと一番下まで下げて固定しましょう。
もし途中で固定してしまうと、Z軸=上下方向の動きが一番下まで下がりません。


アルミフレームに入れるナットは「後入れナット」と呼ばれるタイプです。
アルミフレーム溝の側面からでも端面からでも入れる事ができます。
今回は、部品をナットとボルトで締めた状態にして、上の端面から入れた方がやりやすいかと思います。ネジをしっかりしめてしまうと、台形の溝に入っていきませんので緩めてから入れていきましょう。

説明書にもあるように、ナットが縦を向いた状態で固定されないように気をつけましょう。
写真のように、横を向いた状態で固定されれば外れません。

リミットスイッチについて

リミットスイッチ

リミットスイッチとは「ここが一番端っこ(限界)ですよ」ということを知らせる為のスイッチです。
ホームポジションに戻ったり、正確な出力をするために重要なパーツです。

リミットスイッチにも様々な種類がありますが、これはスナップアクションタイプのリミットスイッチです。バネでスイッチが押したり離れたりすることによって、瞬時に接点が切り替わる特徴があります。

今回取付けたのはZ軸のリミットスイッチですが、Y軸とX軸にもリミットスイッチが登場します。

STEP4 モータと送りネジの取り付け

用意するもの
・⑧ ステッピングモータ x 1
・⑰ リードスクリュー(送りねじ) x 1
・M4x18mmボルト x 2


リードスクリューには黒いゴムのような円筒のカバーが付いているので外しましょう。
送りネジはベタベタしていますが、これはグリスという固形の潤滑油です。汚れではなく、ネジの動きをスムースにする働きをしているアブラなので拭き取らないようにしましょう。

アルミフレームにステッピングモータを固定したら、上からリードスクリューを差し込みます。

ステッピングモータには既にカップリングという金属の筒が付いています。
ここにリードスクリューを差し込み、六角ボルトで固定することによってモータの動力をネジに伝達することができます。

この送りねじはX方向(上下方向)移動の役割を担ってくれます。

送りねじを固定します

さて、次はエクストルーダ部(樹脂を溶かす機構)の取り付けです。
休憩しながら進めていきましょう。

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