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【表面処理】黒染め(四三酸化鉄被膜)とは?フェルマイトやアルカリ着色と同じ意味の化成処理である黒染めの特徴を解説

黒染め

黒染めとは

黒染めは、金属の表面に良性の錆(黒色の酸化被膜)を生じさせ赤錆を防ぐ防錆処理です。
主に鉄系の部品(SS400やS45Cなど)に対して行う防錆処理で、その名の通り処理後の外観は黒色になります。
黒染めは、機械系の鉄部品に施す防錆処理の中で最も安価で手軽にできる処理です。

他の呼び方で「四三酸化鉄被膜・SOB・フェルマイト・アルカリ着色」などと呼ばれることもありますが、全て同じ処理です。

赤錆と黒錆の違い

鉄鋼材料は酸素と水が反応することによって錆びが発生します。
この錆には赤錆と黒錆の2種類が存在します。

黒染めの特徴

黒染め処理の工程、手順

  1. 脱脂
     金属に付着している油分を除去します
  2. 水洗い(+酸洗い)
  3. 黒染め
     黒染め液に浸します
  4. 湯洗、水洗
  5. 防錆処理(5~15分)
     防錆処理油に浸します
  6. 乾燥(45分~)

    処理時間(2~3時間程度)

黒染めの注意点


表面処理についてもっと知りたい方はこちらへ→【処理を学ぶ】1.処理の全体像 表面処理の種類や特性を解説

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