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P20とは?SCM系の金属材料、P20について成分や特徴を解説

P20はクロムモリブデン鋼で、JIS規格ではなくASTM(米国試験材料協会)規格の材料です。
日本のJIS規格における同等の規格はSCM系に値します。

引張強度が高く、ボルトやナットなどに使われる合金鋼です。

化学成分(%)

化学成分を見ると、CrとMoの含有量に差はありますが全体的に近しい値になっている事がわかります。
JISのSCM系にはいくつか種類がありますが、炭素量で言えばSCM430~440あたりが一番近い材質かと思われます。

SCM440についての詳しい記事はこちら → SMC440

P20改良系、大同特殊鋼のブランド鋼PXA30とは?

PXA30(ピーエックスエース)は大同特殊鋼が開発したクロモリ系のプリハードン鋼です。
同社の「P20改良鋼」をベースに磨き性などを改良し、開発された材料です。
納入硬度はHRC30~33程度です。

これらの材質について詳しい記事はこちら → PXA30

P21との違いは?

P20とP21は名前が近いものの、両者は全く別物です。
P20はJISで言うSCM430~440同等のクロムモリブデン鋼です。

一方のP21はNi-Al-Cuを含む析出硬化系の合金です。
含有する成分も大きく異なります。

P21についての詳しい記事はこちら → P21

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