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【用語集】機械加工・材料・部品

用語

機械加工,材料,部品などの用語一覧です。(随時更新中)
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[あ行]
・アーク放電
  熱電子放出による放電.溶接などにも用いられる.
・アイドラー
  チェーンやベルトの動力を受けて回転する部品.
・アクチュエータ
  エネルギーや電気信号を物理的運動に変換する駆動装置.
・圧延(加工)
  ロールなどを用いて金属に圧力をかけて伸ばす加工方法.
・アノード
  外部回路から電流が流れ込む電極.
・アニール処理 (焼きなまし)

  加工硬化による歪を取り除き組織を軟化させる熱処理.
・アヤメローレット(綾目)
  ローレット加工のひとつで、小さなピラミッドが集合したような模様を形成する加工.
アルハイスⓇ
アルマイト
糸面取り

・インゴット
  金属を塊にしたもの.地金とも呼ばれる.
・インピーダンス
  電気回路における電圧と電流の比
・インロー
  二つの部品が凹凸ではまる「入れ子構造」.
・液体ホーニング
  研磨材の入った液体による表面仕上げ.
・エッチング
  化学薬品を使用した腐食による表面加工.プリント基板などに用いられる.
エンジニアリングプラスチック

・エンドミル
  切削加工に用いる工具.主にフライス加工に用いられ、側面の刃で材料を切削する.
・エンボス加工
  型で押して凹凸を浮き出させる加工.(例:クレジットカードの数字部分)
オーステナイト(組織)
  鋼を高温に加熱した時に得られる組織.急冷するとマルテンサイト組織に変態する.
・応力
  物体が外から力を受けた時に、物体の内部に働く力.
・押出し加工
  金属を金型の穴から押して出す塑性加工.棒材の生産などに用いられる.
[か行]
・快削鋼
  切削性を向上させるために硫黄Sや鉛Pbを添加した鉄鋼材料.
加工硬化
  金属が塑性変形によって歪むことによって生まれる硬化現象.ひずみ硬化とも言う.
・ガスケット
  流体の漏れを防ぐシール材.
・かじり(かじる)
  金属同士の摩擦熱によって表面が溶着してしまうこと
・カソード
  外部回路に電気が流れ出す電極.
・型彫り放電加工
  放電加工のひとつ.電極の形状と同じように工作物の形状を成形していく特殊加工.
・カム
  運動の方向を変える機械部品.
・キー(マシンキー)
  歯車やプーリーと軸を結合して動力を伝える機械部品.
・幾何公差
  形状を制御する許容値.
・金属
  「常温で固体.展延性に富む.光沢がある.伝熱,導電率が良い」という特徴を持つ物質の総称.
クラック
  亀裂.ひび割れ.
黒皮
黒染め (四三酸化鉄被膜処理,フェルマイト,アルカリ着色)
クロメート
五大元素

・公差
  寸法精度を制御する許容値.
高周波焼入れ

孔食
  金属の欠陥部分から進行していく腐食.
光沢クロメート

・元素
  万物の根源を成す、これ以上分割できない最小単位の要素.原子の種類.
降伏点
  鋼材に応力を加えていった時、弾性限界を超えて変形がはじまる点.
[さ行]
・サーボモータ
  高度な精度で位置を制御することができるモータ.
サブゼロ処理
・酸洗い
  酸性溶液を用いて、金属の表面に付着している酸化物を除去する洗浄処理.
・サンドブラスト
  圧縮空気などで砂状の研磨剤を材料に吹き付ける表面処理.
残留応力

・絞り加工
  金属の薄板を底付きの形状に加工する塑性加工のひとつ.
・縞鋼板(しまこうはん)
  圧延で鋼の表面にすべり止めの突起をつけた板.(例:非常階段の足場)
・射出成型
  プラスチックなどを熱で溶かし、金型に注入し成形する加工.
・シャフト
  機械における棒状の動力伝達部品.
・シャルピー衝撃試験

  振り子ハンマーで試験片に衝撃を与え、材料の靭性を測定する試験.
・ショットピーニング
  無数の小さな金属球を噴射し、材料の表面を加工硬化を施す冷間加工.
・ショットブラスト
  粒体を加工物に噴射し、錆・バリの除去や下地加工を行う処理.
・靭性(じん性)
  材料の粘り強さ.外力によって破壊されにくい性質.
浸炭焼入れ

・ス(鋳巣)
  鋳物の内部に空洞ができる欠陥.
・水素脆性
  鋼材が水素を吸収し、強度が低下する現象.
・ステッピングモータ
  パルス信号によって回転角度と回転速度を正確に制御できるモータ.
・砂型
  金属の鋳造に使用する砂でできた型.
・スポット溶接
  重ねた板の一点を電極で挟み、電流を流して溶融させる抵抗溶接.
・スロッター加工
  垂直運動をするバイトによる溝削り加工.
・脆性
  材料に外力を加えたとき、変形せずにすぐ破壊されてしまう「脆さ」を表す性質.
・切削
  工具を用いて工作物を削り取る除去加工.
絶縁性
  電気を通しにくい性質.
・セラミックス
  炭素を含まない化合物=無機化合物の総称.
・センタレス研磨(心なし研磨)
  棒材を固定せず、回転する砥石と支持刃で保持して研磨する加工.センタ穴が不要.
・旋盤加工
  回転させた工作物に切削工具を近づけて削り取る除去加工.
・線膨張係数
  温度1℃の変化に対する材料の伸縮率.
塑性加工

[た行]
・鉄鋼
  鉄を主成分とし、炭素を2.0%以下含有する合金の総称.鋼(はがね)とも言う.
・ダイキャスト
  溶融した金属を金型に圧入する鋳造法.
・ダイセット

  金型をプレス機に固定し、上下運動を正確に行うためのガイド.
・ダイス

  おねじを加工する切削工具.
・ダイス鋼

  金型用鋼、SKD材のことを指す.
・耐熱性
  高温に耐え、変質しない性質のこと.
・耐摩耗性

  摩耗に対する耐性.
・脱脂
  材料の表面に付着した油脂を取り除く洗浄作業.
・弾性変形
  物体に力を加えて変形させた後、「力を取り除くと完全に元の形に戻る」変形のこと.
・鍛造
  ハンマーや金型などで金属を強い力で叩いて成形する塑性加工.
・超硬(超硬合金)
  金属炭化物と鉄系金属の粉末を焼結結合してつくられる合金.硬度が高い.
窒化処理
・鋳鉄
  炭素を約2%~6%程度含む鋳物用の鉄の総称.
・超サブゼロ処理
  -100℃以下で行うサブゼロ処理.クライオ処理とも呼ばれる.
・テーパー加工
  先細りになっている「円錐形状」にする加工.
・展延性
  破断せずに伸びて広がる金属の性質.金は展延性が高いため箔状にすることができる.
・電解研磨
  電気化学的に金属の表面の細かい凹凸を除去する化学研磨.
・電解めっき(電気めっき)
  めっき液中で電気分解を用いる、化学反応による被膜形成法.
・転造
  金属にダイスを押し付けて変形させる塑性加工.主におねじの成形に用いられる.
[な行]
・並目ねじ
  標準的な”ねじ山”のピッチ規格.
・抜き勾配
  金型から製品を取出し易くするために設ける勾配.
・熱間加工
  材料を高温に熱した状態で行う塑性加工.
[は行]
パーカーライジング (パーカー処理,りん酸塩皮膜処理)
ハードクロムメッキ

・バイス(万力)
  強い締結力で材料を両側から挟んで固定する工具.
・バイト
  先端に刃がついた工具.切削加工に用いられる刃物.
・バフ研磨
  布などでできた柔らかいバフに砥粒を付着させ磨いていく研磨.主に最終仕上げに用いる.
バリ
  材料を加工した際にできる隅部の突起.ギザギザの出っ張り.
・バレル研磨
  工作物と研磨石をドラムに入れ、混ぜることでバリなどを除去する研磨.
・引抜き加工
  材料を金型に通して引き抜くことで成形する塑性加工.
・比重
  ある物質の密度と、標準物質との「密度の比」.固体、液体に対する標準物質は水.
・非鉄金属
  「鉄、鉄を主成分とする合金や鋼」以外の金属の総称.
・ヒラメローレット(平目)
  ローレット加工のひとつで、直線状の目を成形する加工.(例:腕時計のつまみ)
・ファインセラミックス
  セラミックスの中でも、組織や製造工程などを精密に制御した新世代の材料.
・フックの法則
  弾性状態においては、ひずみと応力が比例関係にあるという法則.
・フライス加工
  切削工具を高速で回転させ、固定した材料を目的の形状に削っていく切削加工.
・フランジ
  円筒状の部品において”つば”のように出っ張っている形状をした部分.
プリハードン鋼

・プレス加工
  パンチ(凸型)とダイ(凹型)で材料を挟みこみ、圧力をかけて成形する塑性加工.
・プロファイル研磨
  投影を用いて部品の細部を削っていく超精密研磨.
・雰囲気ガス
  熱処理、溶接などの際に材料の周囲に存在する気体.
・ヘアライン
  単一方向に施される、細い線状の研磨仕上げ.
・ベアリング(軸受け)
  軸を支持し、滑らかに回転させるための部品.
・ヘリサート
・放電加工
  アーク放電によって金属を溶かして除去していく特殊加工.
・細目ねじ
  並目ねじよりもピッチが細かいねじ山の規格
・炎焼入れ(火炎焼入れ.フレームハード)
  焼入れ方法の一種.バーナーなどで高温の炎を吹き付けて鋼材に熱処理を行う.
[ま行]
・マスエフェクト(質量効果)

  熱処理時、質量によって焼きの入り方が変わる事。同じ材質でも大きい物の方が焼きが入りにくくなる.質量効果の小さいSCM材などは影響を受けにくいので大物の焼入れに適している.
・摩擦圧接
  金属同士を突合せ、回転による摩擦熱と圧力で圧着する接合方法.
・マニホールド
  気体、液体の流れを変える部品.主に複数の管を分岐、集合させる構造を持つ.
・マニピュレータ(機械)
  人間の手と同様の動作をするロボットや装置.
マルテンサイト(組織)
  オーステナイトから急冷することによってできる鉄鋼の組織.
・無電解めっき
  電気を使わず化学の作用でイオン還元を行い、被膜を形成させるめっきの総称.
無電解ニッケルめっき
・メカトロニクス
  機械工学、電子・電気工学、情報工学を融合させた化学分野.
・めっき(メッキ、鍍金)
  金属、非金属の表面に”金属皮膜”を形成させる技術の総称.
面取り

・面心立方格子
  立体の各頂点と各面の中心に粒子が配列された結晶格子.
[や行]
焼入れ
焼戻し
焼なまし(焼鈍)

・焼きならし
  鉄鋼を高温状態にしてから冷却(主に空冷)することで、組織を均一化する熱処理.
有色クロメート
ユニクロめっき(ユニクロ)

[ら行]
・ラップ仕上げ
  ラップ(定盤)の上に加工物を設置し、圧力をかけながら砥粒液で研磨する超精密仕上げ.
・リブ(補強)
  板や肉薄部を補強するために設けられる出っ張り形状.
リューブライト(りん酸マンガン皮膜処理)
・冷間加工
  常温に近い温度で金属に対して行う塑性加工.
・ローレット
  金属の表面に細かい凹凸を付ける加工.すべり止め効果があり、ノブなどに施される.
・ろう付け(ロー付け)
  接合する部材よりも融点の低い金属を溶かして接着する溶接.
ロックウェル硬さ(HR,HRC)

[わ行]
・ワイヤーカット
  放電加工の一種.銅などのワイヤーに電流を流し、金属を切断(溶融+除去)する特殊加工.
[A]
・AC電源
  電気の流れが+と-交互に変わる交流電源.家庭用コンセントはAC
[C]
・CVD(Chemical Vapor Deposition)
  プラズマ・熱・光などを使った化学的な成膜方法.
[D]
・DC電源
  電流の流れる向きや大きさが一定の直流電源.バッテリーや乾電池などはDC.
[M]
・MAG溶接(Metal Active Gas)
  アーク溶接の一種.シールドガスに混合ガス(不活性ガス+炭酸ガス)を使用した溶接.
・MIG溶接(Metal Inert Gas)
  アーク溶接の一種.シールドガスに不活性ガス(主にアルゴン)を使用した溶接.
[P]
・P.C.D.(Pitch Circle Diameter)
・PVD(Physical Vapor Deposition)
  物理的な手法によって物質の表面に被膜を堆積する.物理蒸着法とも呼ばれる.
[T]
・TIG溶接(Tungsten Inert Gas)
  アーク溶接の一種.電極にタングステン、シールドガスに不活性ガスを使用した溶接.
[数字]
・2B材(SUS304 2B)
  冷間加工を施した、光沢のあるステンレスの薄い板材.
・4F材(4面フライス)
  角形状の側面(4面)をフライス加工で仕上げた材料.
・6F材(6面フライス)
  角形状の6面全てをフライスで仕上げた材料.

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