製缶品、製缶とは?どんな部品が製缶品なのか、機械部品の製缶加工について解説

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“製缶品”という言葉を聞いたことはありますでしょうか。
製造業に携わった事の無い人は、はじめ製缶品と聞いた時に何の事を言っているかわからなくて困ったのではないでしょうか。
今回は機械部品における製缶品がどんなものかを解説していきます。

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製缶品とは?

製缶とは、鉄やステンレスといった金属を曲げたり溶接したりする加工です。
そういった加工によってできた架台や手すり、タンクといった立体的な構造をもつ部品を製缶品といいます。

どこからが製缶品で、どこまでが機械加工品(板金部品)なのか?

製缶品の定義については曖昧な部分も多く、どこからどこまでという範囲はハッキリしておりません。
なので、メーカーや加工屋さんによって認識が異なる事もしばしばあります。
一般的には、板厚6mm以下の板金加工は”薄物(うすもの)”と呼ばれ、それよりも厚いプレートなどの溶接を含む加工品を製缶品と呼ぶことが多いです。

製缶品と板金のその他の違い

板金加工は”数物”の加工が多く、レーザーカットやプレスなどで同じ部品を大量に作る事が可能です。それに対し製缶品は手作業の工程が多く、立体的な構造をしているので1点もの、小ロットの加工がメインとなります。

また板金加工は加工の大部分がレーザーカットと曲げで完了するため、機械加工や研磨をする事がほとんどありません。それに対し、製缶品はマシニング加工や研磨工程を含む部品も多く存在します。

製缶品の例

機械などの油を入れる”オイルパン”

パイプの曲げ&溶接で作る”手すり”

溶接&機械加工がメインのベースや構造物
形状鋼などを使用したものも多いです。

板金の例

各種ブラケット