
コバール®とは?CapenterTechnology社が開発したニッケル、コバルト合金であるコバールの特徴を解説
コバール合金(Kovar)とは、鉄・ニッケル・コバルトを主成分とする合金で、アメリカのCarpenter Technology社の登録商標です。コバール合金は、電子産業において一般的に用いられる硬質ガラスやセラミックスと熱膨張係数が近いた...

FCDとは?球状黒鉛鋳鉄のFCDの特徴、FC材との違いなどを解説
FCD(球状黒鉛鋳鉄)はダクタイル鋳鉄とよばれる鋳鉄の一種で組織中の黒鉛が球状の形をしており、ねずみ鋳鉄よりも靭性に優れた材料です。
FCDにも種類があり、引張強さによって記号が異なります。・FCD400 = 引張強さ400(N/m...

FC250とは?鋳鉄の種類や特徴、デンスバーとの違いなどを解説
FC250は鋳鉄の一種で、熱で溶かした鉄鋼を型に入れて冷却する事によって作られます。炭素量が多く1.7%~6.68%を含んでおり、見た目の色から「ねずみ鋳鉄」とも言われます。FC250の"250"は引張強度を示しており、引っ張り強度250...

被削性指数とは?切削加工のしにくさを表す一つの判断基準、アルミ・ステンレス・チタンなどの切削性を比較
被削性指数(被削性指数率)とは、工作物の切削のしにくさを定量的に表現する一つの方法です。AISI B 1112の快削鋼を基準(100)とし、工具寿命と切削速度を用いて他の合金の切削性と比較します。※AISI B 1112はJIS規格のSU...

インコネルⓇとは?スペシャルメタルズ社が開発したニッケル合金、インコネル600などの種類やハステロイとの違いなどを解説
インコネル(inconelⓇ)はスペシャルメタルズ社が開発したニッケルベースの合金で、鉄・クロム・ニオブ・モリブデンなどを添加しており、耐食性・耐熱性・耐酸化性・耐クリープ性に優れた材料です。高温下や厳しい腐食環境にも耐えうるため、原子炉...

CAC502C(旧PBC2C)とは?りん青銅鋳物であるCAC502Cの特徴、CAC502A,Bとの違いなどを解説
CAC502Cは、りん青銅連続鋳物2種と呼ばれるCu-Sn-P系の材料です。鋳造材料ですが、連続鋳造方式のため鋳巣が少なく組織が良好です。耐食性及び、耐摩耗性に優れており、歯車や軸受けなどに使われます。PBC2Cは旧JIS記号です。図面な...

SUJ2とは?軸受け用の高炭素鋼であるSUJ2の特徴を解説
SUJ2は高炭素クロム軸受け鋼鋼材と呼ばれる軸受け鋼です。その名の通り、軸受(ベアリング)の材料として使用される耐摩耗性の高い合金です。焼入れ焼戻しをすることで、HRC58~63程度まで硬度が上がります。
SUJ2の特徴
化学...

【アルミ材料】A6061とは?A6063、A5052との違いや特徴、使い分けなどを解説
A6061は、アルミ(Al)とマグネシウム(Mg)とシリコン(Si)との合金です。アルミ合金の中で特に耐食性に優れています。時効によってかなり高い耐力値を得られますが、溶接性に劣ります。
化学成分(%)
引張強さ(N/mm2)...

アルミニウム合金の質別記号H112やT6、Oとは?質別の種類と特徴を解説
質別(調質)記号についてH112、T6、Oなど
展伸用アルミ合金にはT6やOなどの記号がついているものがあります。これは冷間加工や熱処理によって強度や成形性などを向上させたもので、調質の種類をあらわしています。
代表的な質別記...

【アルミ材料】A5083とは?耐食性と溶接性に富むA5083の特徴や性質、A5052との違いなどを解説
JIS H 4000をもとに筆者作成
A5083は、アルミ(Al)とマグネシウム(Mg)との合金です。5000番系アルミ合金において最も強度に優れており、耐食性と溶接性も良好です。ちなみに、A5083Pと記載のあるものはP=プレート...