図面に書かれている”t”の記号はthickness=厚さ、つまり板厚を示しています。
t=1.6と書かれていたら、厚み1.6mmの材料を使用して加工するという意味になります。
原則この1.6mmは、一般公差ではなく鋼板の板厚公差が適用されます。
熱間圧延や冷間圧延など製造方法の違いで板厚公差は変わってきます。
把握していない場合は、材料仕入れの段階で予めチェックしましょう。
板厚記号 t の実例
![](https://lunar-creation.com/wp-content/uploads/2023/10/a0af93d11bb3ac91f8c170738d4e474b-1024x692.png)
【パターン1】
一般的に、板厚記号は図面の分かりやすい位置(図の右側など)に記載されている事が多いです。
ただし、この位置は会社によって多少バラつきがあります。
![](https://lunar-creation.com/wp-content/uploads/2023/10/4a4e5f77ea3ba73a7e1e670106609d73.png)
【パターン2】
このように材質の位置に板厚が書かれている場合もあります。
![](https://lunar-creation.com/wp-content/uploads/2023/10/f2047f9daeb4b356dcb5bfa0afe32f71.png)
【パターン3】
このように、まれに図中に書かれている事もあります。
(これは少しわかりにくいので、この記載方法は避けた方が無難です。)