部品を依頼したいけど図面が書けない!手書きで相談する時のポイントや注意点を解説

う~ん困ったな~

どうしたんですか?

オーダーメイドの部品を依頼したいんだけど、
図面何か書いたことなくて、、寸法の書き方もさっぱりなんです

何かアドバイスできるかもしれません。
その紙に書いた絵を見せてもらえます?

これです!下手ですし全然わからないんですけど、、

なるほど、、この円盤に突起がついた部品を作りたいんですね!

こんな絵で作れますか?

このままだと少し情報が不足してますね!
ひとつずつ見ていきましょう。

これだといくつか寸法が抜けていますね。
①~④の寸法を教えていただけますか?

なるほど!寸法もれが多くてすみません!

いえ、最初はわからなくて当然です。
もし寸法が漏れていても、こちらから確認するので大丈夫ですよ。

POINT 寸法はわかる範囲すべて書きましょう

一番重要なのは大きさの情報です。
四角い部品であれば「高さ・幅・長さの寸法」丸い部品であれば「高さ・直径の寸法」は必ず記入しましょう。
あとは「穴の大きさ、深さ、中心位置」「切り欠きの幅」などわかる範囲の寸法は全て記載しましょう。

今回は予算が¥5000くらいということですね。
金額が何となくでも決まっているとアドバイスしやすいです。

予算を書くのって少し怖いんですよね、、
加工や材料にどのくらい費用がかかるか全然わからなくて、、
「こんな金額でできるわけねぇだろ!」って思われても申し訳ないですし

不安だったり、見当がつかないようでしたら予算は”未定”でも構いませんよ。
ただ、予算が分かった方が提案しやすいです!

POINT 予算はできるだけ明確にしましょう

予算はできるだけ明確にすることで、製作側も材料や加工方法の選定が容易になります。

材質は「さびにくい金属」ですね。
アルミかステンレスあたりが良さそうですが、軽い方がいいですかね?

材料もよくわからないんですよね~
アルミの方が軽いんですよね?そっちでお願いしようかな。

ではアルミのA5052にしましょう!
防錆力を向上させたい、傷つきにくくしたい場合はアルマイト処理も検討しましょう。

POINT 材質を選ぶ基準

今回は金属で作りたい部品ということですが、金属にも様々な種類があります。
材料がわからなければ、ざっくりでもいいので「重視する特性」を教えてください。
・さびに強い → ステンレス(SUS304など)やアルミ(A5052など)
・安さ重視  → 鉄(SS400など)
・軽さ重視  → アルミ(A5052など)
・工具として使いたい → 合金(SK材、SKS材など) 

数量書くの忘れてました!
とりあえず1個だけ作って、問題なさそうだったら10個つくりたいです!

なるほど、では1個と10個の2パターンで見積もりしましょうか。

1個の場合と10個の場合で単価が変わるんですか?

形状や加工内容にもよりますが、数が増えると単価が安くなる傾向にあります。
データ作成や加工の段取りなどがあるので、1個だけというのは割高になりがちですね。

POINT 数量は忘れずに記載しましょう

部品製作は数量が非常に重要です。
数量が変われば納期も単価も変わってきますので、必要な量を記載するようにしましょう。

ちなみにこの部品はいつまでに欲しいんですか?

あまり急ぎではないです!

なるほど、では2か月後ぐらいでどうですか?

えっ、そんなにかかるんですか?1か月後ぐらいに欲しいな~

あら、そうなんですね。
1か月後でも大丈夫ですよ。

POINT 納期=いつまでに欲しいか明確にしましょう

納期はできるだけ余裕をもって設定しましょう。短納期であるほど金額は高くなる傾向があります。また「急ぎではない」や「できるだけ早め」などの曖昧な表現はなるべく避けて「2月中旬までに欲しい」や「注文後3週間で欲しい」など数字を用いましょう。

ちょっと清書してみたんで見てもらえますか?
表題欄は省略していますが、、

おお!ありがとうございます!
このR1とかC0.5ってなんですか?

Rはフィレット(丸め)といって角を丸くすることで、
Cは面取りといって角を斜めにカットすることです。
角が尖っていると怪我をするので勝手につけましたが問題ないですか?

大丈夫です!ありがとうございます!
このP.C.D.っていうのはなんでしたっけ?

これは直径70mmの仮想円の中に円の中心が来るという意味です。
詳しくは過去記事を参考にしてください!
【機械部品図面】図面の寸法に書かれているPCD(P.C.D.)とは

あと「キリ」ってドリルであける穴のことでしたっけ?

そうです。キリはドリル穴です。
精度は低いですが、比較的安価に加工できます。
10キリ部は底が平らではなくても大丈夫ですか?

問題ないです!

POINT 図面表記

Rは角を丸める事です。部品の角の部分は刃が届かないため「ピン角=直角」に加工する事が困難です。なので、部品の角を丸める事で加工しやすくなります。
Cは面取りといって斜め45度のカットを表します。金属の角が尖っていると危険なので、面取りを行うと安全です。また、部品同士を結合する際の干渉を防ぐ役割もあります。
過去記事→【機械加工】面取りとは 糸面取り・C面取りなどについて解説

本当は「表題欄」などを設けてもっとしっかり図面を書きたいところですが、
この状態でも十分見積もりできますので、これでいきましょう。
「数量は1個と10個の2パターンでお願いします」と伝えておきますね。

助かりました!
ありがとうございました!

上記のやり取りはあくまで一例です。
人によって様々な捉え方がありますので、あくまで一つの方法としてご参考下さい。

Raytech(レイテック)では上記のような手書き→図面化作業も行っております。
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