ABSフィラメント造形のトラブル対策 反りなど

ABSフィラメント使用時の造形トラブルを記録していきます。
しばらくは箇条書きでメモしていきます。
情報が増えてきたら記事にまとめていきます。

ABSはPLAよりも造形難度が比較的高いため、トラブルが発生しやすいです。

一般的なABSの設定温度
ノズル:210-250℃
ベッド:80-110℃

反ってラフトが剥がれてしまう

造形中にラフトがビルドプレートから剥がれてきてしまう場合の原因調査と対策。

考えられる原因と対策

  1. ビルドプレートが汚れている場合
    ・ビルドプレートが冷えた状態でIPA(イソプロピルアルコール)などを使用しプレートの汚れを除去する。
    ※IPAは引火性が高いので取扱い注意です。
    ・ビルドプレートの温度を105℃程度まで上げた状態でスクレーパーなどを使用して汚れや付着物を除去する。
    ※火傷に注意しましょう。
  2. ノズルの温度、ビルドプレートの温度が低い場合
    ・ABSは一般的にノズル温度約245-265℃、ビルドプレート約90-100℃ぐらいの設定が多いです。ラフトがうまく密着しない場合は、各設定温度を5℃ずつ上げながら様子を見てみましょう。
    ※使用するフィラメントのメーカーにより推奨温度は異なります。
  3. プリンタ庫内、周辺温度が低い場合
    ・エンクロージャーなどで熱が放出されにくいタイプの3Dプリンタであれば、比較的造形は安定しますが、開放型の3Dプリンタだと造形物周囲の温度が下がりやすいです。少しハードルが高いですが、プリンタ周囲を断熱できるよう疑似的なエンクロージャーなどを用意した方がいいかもしれません。
  4. 冷却ファンを使用している場合
    ・スライサーの設定で冷却ファンを止めてみる。ABSは収縮率が高いため、温度管理が不適切だと反りが発生しやすいです。
  5. 形状が薄く、長尺の場合
    ・形状が平たく長辺が長いほど反りやすい傾向があります。形状自体を見直すことが可能であれば、厚みを持たせるなどして反りにくい形状を検討してみましょう。
  6. ラフト形状の変更
    ・ラフト1層目の厚みを薄くし、吐出率が高ければ少し下げ、充填率を高くして様子をみましょう。1層目とビルドプレートが触れる面積が増えた方が比較的密着しやすくなります。
  7. その他の対策
    ・ビルドプレートに専用のスティックのりを塗布する。または専用の密着スプレーを塗布する。ビルドプレートに汚れがたまりやすいですが、物理的な対策なので効果がでやすいです。

表面にポツポツの穴が発生する

  1. 充填率が低い場合
    充填率をあげてみましょう。
  2. 冷却ファンが停止している場合
    冷却ファンを使用すると表面のホールはできにくい傾向があるうようです。ただし、前述の「反り」問題は冷却ファンを使用すると発生しやすいので悩みどころです。うまく使い分けましょう。