S50Cに熱処理した後に黒染めをしたら赤茶色っぽくなってしまった。その原因とは?

S50Cの加工部品に熱処理をしてHRC50程度にしました。
その後に黒染めを行ったら色が「赤茶色」っぽくなってしまいました。
なぜですか?

熱処理をした部品や鋳物系の材料は黒染めで「赤茶色」っぽくなる場合があります。
防錆効果自体には影響ありませんが、赤さびと間違えないように注意しましょう。
黒染めは処理後に防錆油を塗布しないと錆(赤さび)が発生します。
また、クロムを多く含むSKD11に黒染めをした場合はグレー味がかった色になることがあります。

上記は一例です。
またSKDやSKH系の合金においても、黒染め中に色味を確認した際に表面が乾燥してしまうと酸素と結合し赤茶色になることもあります。