FCM材とは?鋳鉄の種類や特徴を解説

材料・処理知識

FCMは鋳鉄の一種で、可鍛鋳鉄と呼ばれる材料です。
通常の鋳鉄は叩くと割れやすいのですが、この可鍛鋳鉄は割れたり折れたりしにくい材質となっています。
鋳鉄の弱点である靭性の低さが解消されています。

FCM(可鍛鋳鉄)の種類

  • 黒心可鍛鋳鉄(FCMB)
     硫黄の成分が比較的少なく、シリコンの成分が多めの素材。
  • 白心可鍛鋳鉄(FCMW)
     溶接することも可能な可鍛鋳鉄です。硫黄の成分が比較的多く、シリコンの成分が少なめの素材。
  • パーライト可鍛鋳鉄(FCMP)
    黒鉛以外の組織がパーライト組織で構成されている可鍛鋳鉄。引張強度に優れる。

鋳鉄の用途

・マニホールド、ベース、バルブ、ウエイト、ギアなど

参照

”JIS G 5501:1995 ねずみ鋳鉄品 ”.日本産業標準調査会.2022-03.https://www.jisc.go.jp/index.html
”デンスバー ”.虹技株式会社.2022-03.https://www.kogi.co.jp/bumon_densebar.html