【表面処理】無電解ニッケルめっきとは 特徴やメリット、カニゼンめっきとの関係を解説

無電解 めっき処理

無電解ニッケルめっきは電解を使用しないめっきです。
膜厚が均一で寸法精度に優れており、材料の耐食性・耐摩耗性を上げることができます。

無電解ニッケルめっきとは

無電解ニッケルめっきは科学的な還元作用により、金属にメッキを施す処理であり、還元剤を溶解させてニッケルを析出させます。

無電解ニッケルめっきの処理工程

  • 1.脱脂
  • 2.水洗→酸洗→水洗い
  • 3.めっき処理
  • 4.水洗→乾燥
カニゼンめっきとは?無電解ニッケルめっきと同じ?

無電解ニッケルめっきとカニゼンめっきは同じものと言えます。カニゼンめっきは日本カニゼン株式会社による無電解ニッケルめっきの商標です。日本で最初に広まったため、今でも無電解ニッケルめっきのことをカニゼンめっきと呼ぶことがあります。

無電解ニッケルめっきの長所・メリット

  • 膜厚の精度が高く均一
     めっき箇所による析出の違いがなく、複雑な形状であったとしても「部品全体に均一なめっき」を施すことができます。また「めっき厚」の精度もμ単位で調整可能なので高精度の部品にも適しております。膜厚は一般的に3~5μ程度で、厚くメッキしたい場合は50~200μ程度の厚メッキも可能です
  • 熱処理(ベーキング)による硬度上昇が可能
     メッキのみの場合500HV程度の硬度ですが、メッキ後に熱処理を施す事によって1000HV(HRC68程度)程度の高い硬度を得ることができます。
  • 鉄鋼以外にも多種類の材料にめっきを施すことができる
     電解めっきと違い、通電しない材料にも処理を施すことができるため、鉄やステンレスだけでなくアルミ・セラミック・カーボン・樹脂など多くの種類に採用することができます。

無電解ニッケルめっきの短所・デメリット

  • めっき浴の温度が高温(90℃程度)
     熱変形に弱い部品に施す場合は注意が必要です。