品質管理におけるデータの種類、数値データや言語データなど違いや特徴を解説

データとは、客観的事実を表すものです。
品質管理においては、勘や経験と言った主観的な情報ではなく、数値や言語をデータ化した客観的事実による管理(ファクトコントロール)が重要となります。

各項目を測定し、結果を記録してまとめることで「分析」という次の段階に進む事ができます。

そんなデータですが、ひとえに「データ」といっても様々な種類があります。
データの分類と代表的な例を紹介します。

数値データ

数値データは、数値で表されるデータで主に2種類に分けられます。

  1. 計量値データ 
     長さ・重さ・温度・面積・時間など、測定することで得られるデータです。
  2. 計測値データ
     不良個数・不良個所・不具合率など、数える事で得られるデータです。

これらの数値データを測定・記録し、数値を改善するために考案されたのが「QC7つ道具」です。

言語データ

数値化できない言語化されたデータです。
例えば、「展示会の集客数を増やしたい」というという課題に対し「SNSによる告知を行う」「DMを配る」などの言語化されたプロセスや行動の事を指します。
アンケートの集計結果なども当てはまります。

こういった言語データを収集・記録し、業務改善を図るために考案されたのが「新QC7つ道具」です。

分類データ

分類別に取得されたデータで、大きく分けて2種類存在します。

  1. 純分類データ
     順序関係がないデータ。「メーカー」「血液型」などの分類
  2. 順序分類データ
     順序関係があるデータ。「上級者・中級者・初級者」などの分類データ

順位データ

順位、順序付けによって得たデータです。
例えば、好きな食べ物ランキングやマラソンの順位など「一位、二位、三位」といったデータを指します。

「QC7つ道具」と「新QC7つ道具」について

既におわかりかと思いますが「QC7つ道具」の方が古いという意味ではありません。
・QC7つ道具=主に数値データを用いた品質管理・業務改善の手法
・新QC7つ道具=主に言語データを用いた品質管理・業務改善の手法
という違いがあります。