【機械部品図面】図面の寸法に書かれているRやCの面取りとは

RとCの面取り記号は、部品の角やエッジに適用され製品の安全性・機能性・製造性を向上させるための重要な要素です。

R(ラウンド)丸め記号

Rは”Round”(ラウンド)を表す記号で、角やエッジを丸める形状を示します。
このRは製品が鋭いエッジや角を持たないようにするためであったり、他の部品との組付けのために設けられる丸みです。また、角を丸める事で応力集中を避けるためにも用いられます。
Rの後に続く寸法値は丸められる半径を示します。
たとえば、下図のような”R5″は半径5mmの丸めを意味します。
同じように、R10は半径10mmでR0.3は0.3mmとなります。

補足すると、R5は直径10mm円の一部、R10は直径20mm円の一部とも言えます。

C(チャンファー)の面取り記号

Cは”Chamfer”(チャンファー)を表す記号で、角やエッジを斜めに削る形状を示します。
チャンファーはエッジを丸めるよりも角が鈍くなり、より広い接触面が設けられます。
Cの後に続く寸法値は面取りの幅を示します。
たとえば、C5は端から5ミリメートルx45°の面取りを意味します。

また、C0.3のように小さな面取りを「糸面取り」という事があります。
細かな面取りをする事によって、怪我やキズを防止します。

糸面取りに細かな定義はありません。おおよそC0.3~0.1程度のことを指す場合が多いのですが、加工業者様によってバラつきがありますので、不安な場合は確認しましょう。

総括

機械図面におけるRとCの面取り記号は、製品の安全性・機能性・製造性を向上させるために不可欠な要素です。これらの記号を正しく解釈しすることは製品の品質と性能を向上させるのに役立ちます。

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