【機械図面を学ぶ】1.機械図面の全体像 図面の規格や表現方法などを解説

図面とは「ものや建築物の構造を設計したもの」です。もしも図面がなければモノをつくることは難しいでしょう。

世に出回る製品のパーツの多くはこの機械図面の部品図からできており、組立図によって組み上げら
れております。

図面というと「電気回路図や建築図面」も含まれますが、ここでは機械図面について解説していきます。

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図面の全体像

昔、図面はドラフター(図面を書く製図台)で手書きによって書かれておりましたが、時代の進化・コンピュータの発達に伴い、CADによるパソコンでの製図が主流となりました。

1.図面の役割

  • 製作、検査に必要な情報を伝える
     部品の材料や寸法値、精度などの情報を記載することができます。加工者が加工に必要な情報だけでなく、検査など品質を保証するうえでも重要な役割を担っています。
  • 情報を保存する
     「誰がいつ製図、検図、修正したか」という情報を記載します。不明点を製図した人間に確認することができるだけでなく、責任の所在を記すことにもなります。

図面の種類 紙図面とデータ図面

  • 紙図面
     ドラフターや手書きによって書かれた図面、もしくは2Dデータや3Dデータから印刷された図面です。作業者は投影図から立体形状を頭の中で読みとかなければなりません
    現在ではCADによる製図が主流ですが、製作や検査、見積もりにおいては紙に出力して管理運用を行うことが多いです。
    なので、現代においてもこの紙図面を読み取る能力が必要になってきます。
  • 2Dデータ
     CADによって作られた平面のデータです。形状を円や直線などの集まりで数値として表現する方法が主流で、DXFデータという中間ファイル形式が有名です。(DXFデータは一部の3Dデータを含むこともあります)
  • 3Dデータ
     3DCADによって作られた立体のデータで、図面がわからない人でも視覚的に理解することができます。3Dデータは寸法や形状だけでなく、重心や材質データなど非常に多くの情報を記載または計算することができます。
    またCAMと連携してマシニングに加工データを送ったり、3Dプリンタ用のデータに変換もできる非常に高機能で用途の多いデータです。

2.図面の表現方法

さて、図面やデータの種類はわかりましたが、図面を読み解くには投影図を理解する必要があるようですね。では、平面の図面で一体どのようにして物の形状を表しているのでしょうか。

  • 第三角法による投影
     図面は平行投影の第三角法という投影法によって書かれます。前から見た正面図、上から見た平面図、横から見た側面図という三種類の図によって主に構成されます。機械製図の方式などはJISによって細かく規格されています。


さて、図面の全体像と導入は以上です。
次回は、図面の読み方を解説していきたいと思います。