【機械部品図面】図面の寸法に書かれているPCD(P.C.D.)とは

P.C.D.とはPitch Circle Diameterの略であり、日本語で「ピッチ円直径」と訳されます。
下記に参考図を示します。

P.C.D.60=直径60mmの仮想円
4xM6=M6のタップ穴が4か所空いている

つまり、φ60の仮想円上にM6タップが等分で4か所空いている事を示しています。

ちなみにP.C.D.という表記はJISでは規格されていません。
ですが、わかりやすいため便宜上この記載を用いる事があります。

また、一般的に正しい表記とされているのは
「P.C.D.60」のようにDの後にもピリオドがつくものであり、その後に数値が続きます。

数字の前に円記号「φ」をつけるのも間違いとされます。
平面図で円形状とわかるものにφ記号は付けない決まりとなっています。

なので「P.C.D.60」「P.C.D.120」などの表記が一般的だと言えます。

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参照

“JIS B 0001:2019 機械製図”.日本産業標準調査会.2022-02.https://www.jisc.go.jp/index.html