【金属材料】プリハードン鋼とは?納入時に既に熱処理がされている合金

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プリハードン鋼とは

プリハードン鋼とは、材料納入時にすでに熱処理や硬化処理が施されている金属のことを言います。
一番の利点は「納入時にHRC30~45程度の硬度が入っている」ことです。(メーカー、材質により異なります)

またプリハードン鋼というのは、「ステンレス鋼合金」や「炭素工具鋼」といった合金の種類ではありません。
例えば、HPM38はプリハードンですが、合金の分類はSUS420J2系=ステンレス鋼合金です。
DH2Fもプリハードンですが、SKD61系=ダイス鋼です。

つまり、プリハードンは成分による分類ではなく、熱処理有無の分類と言えます。

プリハードン鋼のメリット

加工後の処理が不要なので工程短縮することができ、熱処理の歪みを考慮しなくてよいので精度の安定にも繋がります。

また、被削性を良くするための改良を行っている材料も多く、機械加工がしやすいのも魅力です。

プリハードン鋼の例