【合金鋼】SCM415(旧SCM21)とは 低炭素クロモリ鋼の特徴、性質を解説

SCM415は、クロム鋼に少量のモリブデンを加えた合金鋼で「クロモリ」とも呼ばれます。正式にはクロムモリブデン鋼です。
炭素量は0.15%程度含有している高い合金鋼です。

「SCM21」は旧JIS記号で、現在はSCM415に変更しております。

長所・メリット

  • 浸炭焼入れに適している
     低炭素かつ焼入れ性が良いので、浸炭焼入れを行う事によって表面を硬化させつつ内部の靭性を保つことができます。
  • 焼入れ性が良い
  • 被切削性に優れている

SCM420との違いは?

  • 炭素含有量が違う
     両者の違いは炭素の含有量です。SCM415は(C)0.13~0.18%、SCM420は炭素0.2%程度です。

SCM415の主な用途

シリンダーやシャフトなど、靭性と強度が必要な部品に使われています。
一般機械用部品にも用いられています。

処理方法について

  • 熱処理
     SCM415の特徴は浸炭焼入れと相性が良い事です。浸炭後に高周波焼入れを施すことで、材質の特徴を活かすことができます。内部の靭性を保ちつつ表面を硬化させることが可能です。

Raytech(レイテック)ではSCM415加工部品も対応致します。

Raytechでは、マシニング加工・旋盤・研削・溶接といった加工から熱処理・めっきなどの後処理まで一括して引き受けます。
図面データを送ってご発注いただければ、材料手配から検査梱包までお任せください。

まずは無料見積もりから、お気軽にお問い合わせください。

参照

”JIS G 4053:2016機械構造用合金鋼鋼材 ”.日本産業標準調査会.2022-02.https://www.jisc.go.jp/index.html