TPUフィラメントが造形中に剥がれる場合の対策

TPUフィラメントは比較的ベッドと密着しやすい素材なので、造形中に剥がれたり浮いたりすることは少ないです。ただ、ベッドとの接触面が極端に少ない形状の場合は剥がれてきてしまうことがあります。

対策1.ブリムを設定する

TPUをベッドに密着させる場合はラフトではなくブリムが推奨されています。ラフトを使ってしまうと、除去する際に造形物も一緒に剥がれてしまう可能性があります。
ブリムであれば造形物の周りに年輪のようにくっつくだけなので、簡単に除去することができます。
ブリムを設定しても剝がれてしまう場合は、周回数を多めに設定してみましょう。

対策2.ビルドプレートを変えてみる

TPUがくっ付きやすいのは「ガラスベッド+PVA接着のり」もしくは「M3などのマスキングテープ」という情報があります。どうしてもくっつかない場合はビルドプレート交換も検討しましょう。当方の経験では、M3のマスキングテープをビルドプレートに貼ったパターンが一番剥がれが少なかったです。

対策3.1層目の造形速度を下げる

当然のことながらベッドと造形物の接着には「1層目を綺麗に造形できるかどうか」が肝心です。
1層目を7.5mm/s以下程度にしてゆっくり造形しましょう。

対策4.ノズルとベッドのオフセットを再確認

ノズルとベッドの隙間が不適切な場合、造形が不安定になってしまいます。特に隙間が広い場合は、1層目がしっかりと定着しないので剥がれやすくなってしまいます。