3Dプリンタにまつわる用語一覧です。(随時更新中)
[あ行]
【インフィル】
造形物の内部.「インフィル形状」は造形物の内部構造の形状を指す.「インフィル密度」は造形物内部の密度を示す=充填率.
【エクストルーダー】
3Dプリント用の樹脂材料(フィラメント)を熱で溶かし送り込む機構.
【オーバーハング】
突き出ている、張り出している形状.台形を逆さにしたような形状もオーバーハングといえる。
【オフセット】
既存のオブジェクトに対して平行なオブジェクトを作成する機能.差分.
[か行]
【キャリブレーション】
プラットフォームの水平度を調整する機能.
【公差】
寸法精度を制御する許容値.
[さ行]
【サーフェスモデル】
「頂点と頂点を結ぶ稜線と面」で表現されたモデル.
【サポート】
3Dプリンタで造形できない部分を補助するサポート形状.造形後はニッパーなどで除去する.水で溶けるタイプのサポート材もある.
【シェル】
3Dモデルの壁部分の厚み.
【充填】
補充する密度.造形物の内部における密度.
【靭性(じん性)】
材料の粘り強さ.外力によって破壊されにくい性質.
【スカート】
本体造形前に、造形物の周囲に試し書きで出力する機能.造形前に余分なフィラメントや汚れを除去できる.
【スライサー】
STLなどの3Dデータを3Dプリンタで造形できるようなデータに変換するソフト.薄い層のようにデータをスライスする.curaやprusa slicerなどが有名.
【脆性】
材料に外力を加えたとき、変形せずにすぐ破壊されてしまう「脆さ」を表す性質.
【積層ピッチ】
造形を積み上げていく層の間隔.基本的にピッチが狭いほど強度があがり,表面も滑らかになるが,その分造形に時間がかかる.
【絶縁性】
電気を通しにくい性質.
【線膨張係数】
温度1℃の変化に対する材料の伸縮率.
[た行]
【耐熱性】
高温に耐え、変質しない性質のこと.
【耐摩耗性】
摩耗に対する耐性.
【テーパー】
先細りになっている「円錐形状」
【トポロジー】
3次元形状の要素における相互の結合関係に関する情報.
[な行]
【並目ねじ】
標準的な”ねじ山”のピッチJIS規格.
【抜き勾配】
「射出成型などで作成した製品」を型から取り出しやすくするために設ける「製品の勾配形状」.
【熱可塑性樹脂】
加熱することで柔らかくなり、冷却すると硬化する樹脂。
【熱溶解積層方式(FDM)】
熱可塑性樹脂を熱で溶かし積層していく3Dプリンタの造形方法.FFFとも呼ばれる.
【ノズル】
熱で溶かした樹脂を押し出す部分.基本的には真鍮でできているものが多いが,炭素鋼・ルビー・ステンレスなどでできているものもある.
[は行]
【ハニカム構造】
ハチの巣のような六角形の集合体の構造.軽くて衝撃に強い形状.
【バリ】
材料を製造した際にできる隅部の突起.ギザギザの出っ張り.
【ヒートベッド】
3D造形する台座を~100℃程度の高温に保つ板.造形を行う台そのものを指す場合もある.
【光造形方式(SLA)】
3Dプリンタの出力方式の1つ.光硬化性の樹脂を用いて積層造形する方法.
【比重】
ある物質の密度と、標準物質との「密度の比」.固体、液体に対する標準物質は水.
【ビルドプレート】
3Dプリンタにおける,造形を行う台座部分.
【フィレット】
角のR形状
【ブリム】
造形物の周りに年輪のように出力する機能.接地面積を広くし,モデルの定着を助ける.ラフトよりも反りにくく,PP系などの材質にも有効.
【ベクタデータ】
複数の点と線によって数値で制御された画像形式.
【ポリゴン】
3次元形状を表現するときに使用する最小単位の多角形.三角形が多い.
[ま行]
【マージ】
結合.「点と点をマージする」=「点と点を結合する」
【面取り】
工作物の角を斜めに落とす加工.
[や行]
[ら行]
【ラスタデータ】
格子状に並んだピクセルによって表現された画像データ.
【ラフト】
ビルドプレートと造形物を密着させるための補助部分.造形後は不要なので除去する.
【リトラクト】
フィラメント引き戻しの設定.移動時に少しフィラメントを引き戻す事で糸引きを防止する.
【リバースエンジニアリング】
現物をもとに形状データを測定し、それを元に3Dデータなどを作成するデジタル化の手法.
【リブ(補強)】
板や肉薄部を補強するために設けられる出っ張り形状.
【流量】
ノズルから出るフィラメントの量.
【レイヤー】
層.積層ピッチを指す事もある.
[わ行]
【ワイプウォール、ワイプタワー】
材料の垂れを拭って、造形物に余計な材料が付かないようにする造形.デュアル造形時などに設定することがある.
【ワイヤーフレームモデル】
線の組み合わせのみで構成されたモデル.面や立体をもたない.
[A]
【AM(Additive Manufacturing)】
3Dデータを元に粉末材料を積層して形状を作成する製造方法.
【ANSI(American National Standards Institute)】
アメリカ規格協会
【AR(Argmented Reality=拡張現実)】
現実空間にデジタル情報を付加することで、現実世界を拡張する技術.
【ASTM(American Society for Testing and Materials International)】
米国材料試験協会.
[B]
【BOM(Bill Of Materials)】
製品を製造するのに必要な部品などを表形式またはツリー形式に記した部品表.
[C]
【CAD(Computer Aided design)】
コンピュータ支援設計.
[D]
【DMU(Digital Mock-Up=デジタルモックアップ)】
実際に試作品を作成することなく、3Dデータでデザインの検証などを行う技法.
【DTPD(Digital Technical Product Documentation)】
デジタル製品技術文書情報.
[G]
【Gコード】
機械に対する命令文.STLデータなどはスライサーによってGコードに変換されることで3Dプリンタが命令を理解して造形が行われる.
[I]
【IGES(Initial Graphics Exchange Specifications)】
異なるCADシステムにおいてデータをやり取りするための中間ファイル形式.ANSI規格の標準.
【IPA(イソプロピルアルコール)】
アルコール類のひとつ.ビルドプレートの洗浄などに用いることがある.静電気でも引火の可能性があるので注意.
[M]
【MR(Mixed Reality)】
複合現実. VRとARを組み合わせたような技術.
[P]
[S]
[その他]
【2次元CAD】
2次元の平面で図面を作成するCAD.
【3次元CAD】
XYZの3軸で立体形状を作成するCAD.
【3次元レーザースキャナ】
レーザーを用いて対象物の形状データを取得することができる計測器.
【3Dプリンタ】
3次元CADで作成したデータを元に3次元形状モデルを造形する装置.