六角穴付きボルト(キャップボルト)とは?機械部品の締結で一番多用されるネジについて解説

機械部品

六角穴付きボルト(キャップボルト)とは、頭に六角レンチ用の穴が開いているネジです。
機械部品の締結に非常によく使われるタイプのネジです。

六角レンチは非常にコンパクトで使い勝手が良いです。
また、L字型の形状なので狭い隙間のボルトも締める事ができます。

一方、六角ネジなど締結するのにモンキーレンチなど大きな工具が必要なネジは、使える場所が限られてしまいます。
狭い場所や細い隙間にネジがあっても工具を入れる事ができません。

六角レンチ
モンキーレンチ

六角穴付きボルトのメリット、利点

  • 六角レンチを使って締結できる
     先述の通り、六角レンチはコンパクトで使い勝手が良いです。
  • 上からネジを締める事ができる
     よくあるドライバーで締めるネジのように、上からネジを締める事ができます。六角ネジの場合は横からネジを挟んで回すため、上から締める事ができません。
  • ネジの頭を埋める事ができる
     六角穴付きボルトは上からネジを締める事ができるので「キャップ」の部分を沈める事ができます。
上から締められるので、頭を沈める事ができる
頭が出ていないと締める事ができない

六角穴付きボルトの主な材質

  • スチール+黒染め
     スチールと表記されているものは、SCM435(クロモリ材)の場合が多いです。
    黒染めは防錆力が若干劣りますが、価格は安いです。
  • スチール+三価クロメート
     SCM435の材料に三価クロメートの処理を施したものです。黒染めより価格はあがりますが、防錆力は高いです。
  • ステンレス
     めっき無しの生材でも防錆力が非常に高いステンレスです。鉄+処理した物より価格が高い場合が多いです。