GrabCADとは?
GrabCAD.IncはエンジニアとCAD関連の仕事をつなぐ市場として、2009年にエストニアで設立された会社です。
この会社は「エンジニアがCADファイルを管理・共有するために必要な全てのツールをひとまとめにする」という目的で設立されました。
やがてGrabCADの事業規模は成長し、2011年には本社をマサチューセッツ州のケンブリッジに移転するまでに至りました。
2014年にはStratasysという3Dプリンタメーカーに買収されましたが、Stratasysによって引き続きコミュニティは運営されています。
GrabCADが作ったコミュニティとは
GrabCADは、無料のCADライブラリからモデルをアップロード&ダウンロードできるエンジニア向けのコミュニティを作りました。
現在、コミュニティのユーザは700万人を超えています。(2022/2現在)
エンジニアがCADデータを共有、編集したりするのはもちろん、一般のユーザでも公開されているCADデータを無料でダウンロードする事ができます。
GrabCADでCADデータをダウンロードする
GrabCADは基本的に英語のサイトです。
LibraryというタブからSTLデータやSTEPファイルなどを検索してダウンロードすることができます。
まずは会員登録が必要なので、登録していきましょう。
1.会員登録
まずはGrabCADのトップページ→https://grabcad.com/から右上の「SIGN IN」をクリックします。
※トップページは頻繁に変わる可能性があります。
次にCreate Accountをクリックします。
必要事項を記入します。
・First name 名前
・Last name 苗字
・Email アドレス
・password 自分で考えたパスワード(最低6字)
・Location 国を選択
・Phone number 電話番号
・Role 役割(仕事)を選択
これで登録完了です。
ログインしましょう。
2.Libraryでデータをダウンロードしよう
・トップページ左上のLibraryをクリックします(青矢印のところ)
・次に検索窓でキーワード検索を行います(黄矢印のところ)
試しに「iphone 13」で検索してみましょう。
すると、iphone13本体のデザインやケースなどのデータが出てきますので、お気に入りのデータをクリックしましょう。
「Download files」というボタンがあるので、それをクリックしましょう。
するとダウンロードが開始して3Dデータを入手する事ができます。
STLやSTEPファイルだけでなく、Fusion360のデータ形式があるモデルもあります。
検索フィルターをうまく活用して必要なデータを探しましょう。
GrabCADの活用方法
GrabCADでは様々なデータを無償でダウンロードする事ができます。
今回はiphoneで検索しましたが、M5stackやラズベリーパイなど電子デバイスのデータも豊富にあります。これらのデータを参考にすることで、ケースやスタンドなどの設計を素早く正確に行う事ができます。
それだけでなく、様々なエンジニアがデザインした部品から設計の多くを学ぶことができるかもしれません。
コミュニティの参加人数は年々増加しているので、今後がさらに楽しみですね。
当然ですが、無断公開や再配布、販売する事などは禁止されておりますので、プライバシーポリシーを確認した上で、使用方法には注意して活用しましょう。