コバール®とは?CapenterTechnology社が開発したニッケル、コバルト合金であるコバールの特徴を解説

コバール合金(Kovar)とは、鉄・ニッケル・コバルトを主成分とする合金で、アメリカのCarpenter Technology社の登録商標です。

コバール合金は、電子産業において一般的に用いられる硬質ガラスやセラミックスと熱膨張係数が近いため、ガラス封着、電子管の材料などに用いられます。

コバール合金は粘りがあり、熱伝導率も低いため加工が難しい難削材です。
切子も刃物に付着しやすいため、切削性が悪くなり工具の摩耗も早くなります。

FeSiMnNiCo
コバール53.50.20.329.017.0
主成分の例(%)
封着とは?

封着とは、金属などの導電部材とガラス管を気密封止(外気からの遮断)することです。

コバールの用途

電子管用材料、トランジスタのリードキャップ、ガラスやセラミックなどとの接着