【ステンレス系】STAVAX(スターバックス材)とは 特徴、性質など解説

STAVAX プリハードン鋼

STAVAXは、スウェーデンのウッデホルム社が開発した精密プラスチック金型用の鉄鋼です。
マルテンサイト系のステンレス合金で、SUS420J2の改良鋼に分類されます。

STAVAX 特徴

STAVAXはマルテンサイト系ステンレスであるSUS420J2を改良した鋼材です。
熱処理をすることでHRC50~程度の硬度を得る事ができます。

STAVAX材の種類

  • STAVAX ESRⓇ
     介在物(余計な酸化物など)を少なくするために特殊溶解(ESR)が施されております。焼きなましがされており、納入時の硬度はHRC13程度です。
  • STAVAX ESRⓇ プリハードン
     こちらもESRが施されています。調質がされており納入時の硬度はHRC30程度です。焼きなまし材よりも磨き性が優れています。

STAVAXの長所

  • 耐食性に優れている
  • 耐摩耗性に優れている
  • 鏡面による仕上げが非常に良好
  • 金型寿命が長い
     加工時の表面仕上げ状態が長く保持されます。
  • シボ加工性が良好
     不純物が少ないため、シボ加工の仕上がりが良好です。

STAVAXの短所

  • 切削加工が難しい
  • 取り扱いが多くない
     海外のブランド鋼のため、取り扱っていないメーカーや加工業者様もございます。

処理方法について

  • 焼入れ
     硬度を上げたい場合は、焼入れによってHRC50~55程度の硬度を得る事ができます。金型として使用する際には焼入れが推奨されております。