近年、3Dプリント技術の進化によって、試作品の域を超えた実用品レベルのパーツが手軽に作れるようになりました。特に、柔軟性と強度を併せ持つ「TPU(熱可塑性ポリウレタン)」素材は、アイデア次第でさまざまな分野に応用できる注目の材料です。
今回は、PCBWayが提供するTPU(FDM)素材の特性や活用例、そして2025年9月に開催されるお得なキャンペーンについてご紹介します。
【PCBWay9月限定】TPU素材がPLAと同価格に!超お得な割引キャンペーン
PCBWayでは、2025年9月1日~30日の期間限定で、TPU(FDM)素材を対象としたキャンペーンが実施されます。
キャンペーン内容(2025年9月1日〜30日)
- 通常価格より36%オフ
- 20g以上の造形はさらに追加割引
- 64g以上なら最大80%オフ相当
- イベント期間中は、TPUがPLA素材と同価格
高機能素材がベーシック素材と同価格で試せるまたとないチャンスです!
PCBWayのTPU素材情報へのリンクはコチラ!
https://www.pcbway.com/rapid-prototyping/3d-printing/plastic/TPU/TPU-FDM/
TPUとは?
TPU(Thermoplastic Polyurethane)は、プラスチックとゴムの中間のような特性を持つ素材で、柔らかくしなやかでありながら、耐久性・耐摩耗性・耐衝撃性にも優れています。
PCBWayが提供するTPU(熱可塑性ポリウレタン)素材は、優れた弾力性・柔軟性・耐摩耗性・耐油性を兼ね備えた高性能プラスチックです。FDM(熱積層造形)方式でも安定したプリント品質が得られ、複雑な曲面や衝撃を受けるパーツの製作に最適です。
特徴・利点
- 高い伸縮性と柔軟性:ショア硬度95Aの弾力性を持ち、変形しても破損しにくい
- 高い引張強度と破壊ひずみ強度:X方向で最大650%の伸びを誇り、Z方向でも480%と非常に優れた粘り強さ
- 耐油性・耐摩耗性に優れる:機械部品や可動パーツとしての実用にも耐える性能
- 環境耐性:紫外線や湿度、温度変化にも比較的強く、屋内外で活用可能
- 半透明仕上げ:見た目の美しさも確保しつつ、機能性を維持
TPUは「柔らかいだけではない」、実用に耐える性能を持った高機能素材です。
短所・注意点
- 後加工が難しい:表面がややベタつきやすく、接着や研磨には工夫が必要
- 形状変更の自由度は低め:他のプラスチック素材に比べて変形や加工が難しく、設計段階で用途を明確にしておくことが大切
主な物性(PCBWay参考値)
項目 | 数値 |
---|---|
ショア硬度(A) | 95A |
曲げ弾性率(20℃) | 27 MPa |
曲げ弾性率(60℃) | 72 MPa |
引張強度(X方向) | 27 MPa |
引張強度(Z方向) | 22 MPa |
伸び(X方向) | 650% |
伸び(Z方向) | 480% |
ポアソン比 | 0.45 |
密度 | 1.3 g/cm³ |
融点 | 180℃ |
主な用途
玩具・雑貨:ラジコンやロボットのタイヤなど
医療・衛生用品:ソフトグリップ、医療用クッション
家電や機器部品:ケーブル保護、滑り止めパーツ
スポーツ用品・工業用パーツ:ドローンの着地脚、衝撃吸収パッド
PCBWayのTPU(FDM)素材について
PCBWayでは、FDM方式によるTPU造形に対応しており、以下のような特徴があります。

● カラーバリエーション
選べるカラーは6色。プロトタイピングだけでなく、見栄えも重視した用途にも対応できます。
ホワイト / ブラック / レッド / イエロー/ ブルー /グレー
● 印刷精度・柔軟性のバランス
PCBWayのTPUプリントは柔らかさと寸法安定性を両立しており、滑らかな表面と高い再現性を実現しています。実際にネジ止めやスナップフィット構造にも対応可能です。
TPUで作るのに向いているものは?
TPUはその特性から、「柔らかさ」「耐久性」「伸縮性」が求められるパーツの製作に最適です。以下のような分野で多く活用されています。
1. 保護カバー・バンパー系

- スマートフォンや電子機器のケース
- ドローンやセンサーのバンパーガード
- 工具のハンドルカバー、緩衝材
繰り返しの衝撃や落下に耐えられるため、実用品として使用可能な品質に仕上がります。
2. ウェアラブル・医療関連

- リストバンド、ストラップ、シューズ
- ソフトアシストパーツ(装具や握り部品)
- スポーツ用マウスガードやインソール
肌に触れる用途にも使える柔らかさが魅力です。
3. 機構部品・工業用途

- 柔軟なジョイント、可動パーツ
- ケーブルブッシングやパッキン
- 振動吸収・防振用クッション材
硬質素材では難しかった部分の機能性が、TPUで簡単に試作・実装できます。
設計時の注意点
TPUで造形する際は、素材特性に合わせた設計を行うことで、仕上がりがさらに向上します。
- 厚み:薄すぎると強度が不足し、厚すぎると柔軟性が損なわれます。壁を設ける形状のものについては、1.5~2.5mm前後が一般的です。
- 向き:FDMの場合、積層方向によって柔軟性が変化します。曲げ方向を意識して配置を検討しましょう。
- 接続構造:ネジ止めには下穴設計が必要です。スナップ構造などもシミュレーションして設計しましょう。
STLファイルをアップするだけ、すぐに見積もり可能!
PCBWayでは、STLファイルやSTEPファイルをアップロードするだけで、リアルタイムで見積もりが表示されます。TPU素材を選択すれば、キャンペーン価格が自動適用されるため、手間なくお得に発注できます。
また、造形方式の変更(FDM→SLSやSLA)、金属3Dプリント、CNC加工、板金への移行なども同一アカウント内で一貫して行えるのが大きな強みです。
まとめ:TPU素材で“実用品”レベルの3Dプリントを体験しよう
TPUは、「試作品」から「製品」への橋渡しをしてくれる非常に有用な素材です。
柔軟で壊れにくく、さまざまな形状や用途に対応できるため、趣味から実務まで幅広く活用できます。
PCBWayのキャンペーン期間中なら、PLA並みの価格でTPUプリントを体験するチャンス。ぜひこの機会に、あなたのアイデアを柔軟素材で形にしてみてください。
