【機械加工】6F材(6面フライス)、4F材(4面フライス)とは 意味や特徴を解説 

機械加工・図面知識

6Fとは、立方体の材料(角物)の仕上げを表す言葉のひとつで「立方体の6面全てをフライス加工」することを指します。そして「既に6Fが施された材料」を6F材と呼びます。
それに対し4F材は「上下面を除いた側面4面」をフライスで仕上げた材料の事を指します。

6F材の特徴

  • 直角度や並行度が保証されている
     サイズ、メーカーにもよりますが、直角度や並行度の精度が高いです。6F材を仕入れた段階ですぐに高精度部品の加工に取り掛かることができます。
  • 長さ、幅、厚みの精度が高い
     フライス加工されているため、各寸法の精度が高いです。

4F材の特徴

  • 6F材よりも手間がかからない
     当然ですが、加工面が2面少ないので、時間やコストは4Fの方が多少低くなります。
  • 熱間圧延などで作られた材質は黒皮が残る 
     熱間圧延によって製造されるSS400などは、4Fの場合は上下面に黒皮が残ります。黒皮があると美観や精度を損なうため、使用箇所を考える必要があります。
2F材とは?

2F材とは、通常は上下面の2面をフライス加工した材料の事を指します。嵩上げブロックなど、上下面のみの精度や平面度が必要な場合は2F材で十分な場合もあります。