バーリング加工は板金加工の一種で、パンチングによって穴加工した箇所の裏側を立ち上げる加工方法です。
孔の裏側が立ち上がることによって得られる効果の例は以下の通りです。
・滑り止め効果
・通気性の向上
・排水性の向上
・ネジ穴深さの確保
こちらはバーリング加工をした穴の裏側の参考画像です。
パンチングメタルといった排気・排水を目的として材料に加工されることがあります。
![](https://lunar-creation.com/wp-content/uploads/2024/04/9e2b353f38008f1f89aab6c050e26aec-1024x486.jpg)
下はバーリング加工をしていない通常の穴加工です。
パンチングを使わずレーザーで加工することができるので、加工性・精度はこちらの方が高い場合が多いです。
![](https://lunar-creation.com/wp-content/uploads/2024/04/0d40a5e4a645fc6b96e767d64ac0878e-1-1024x486.jpg)
また、バーリング加工はネジ穴の深さ確保としても非常によく採用されます。
薄物の板金の場合、十分なタップ深さを確保することができません。
そこで、バーリング加工をして裏側に立ち上がりを設けることによって、薄い板でもネジ穴深さだけを余分にかせぐことができます。