C3604の特性
C3604は真鍮の一種で、快削真鍮と呼ばれる材料に分類されます。
真鍮は銅と亜鉛の合金で、展延性や導電性に優れており、外観も良く装飾品などに使用されています。
快削真鍮の”快削”とは「削りやすい」という意味で、その名の通り切削加工がしやすい真鍮です。
真鍮にPb(鉛)を添加することによって、切削性が向上しています。
C3604の長所
- 展延性に優れる
真鍮は展延性に優れているため、曲げや伸ばしを比較的容易に行うことができます。 - 伝導性に優れる
銅に共通することですが電気をよく通します。銀の次に導電性が高いです。 - 加工性が良い
Pb(鉛)を添加することによって切削性が向上しています。
C3604の短所
- Pb(鉛)の添加による悪影響
Pbは切削性を向上させますが、人体に悪影響を及ぼす物質でもあります。鉛の含有量についてはRoHSで規制されている項目でもあるため、欧州への部品輸出に関しては確認が必要です。 - 空気中で酸化する
真鍮は空気中で酸化し、表層に酸化銅という黒ずんだ被膜を形成してしまいます。
加工方法
- 切削加工◎
鉛が多く含まれている快削真鍮(C3604)は切削性に優れております。
表面処理などについて
- めっき
真鍮は空気中で酸化が進み、表層に黒ずんだ被膜が形成されます。耐久性や外観のことを考慮した場合、めっきすることをオススメします。
Raytech(レイテック)では銅加工部品も対応致します。
Raytechでは、マシニング加工・旋盤・研削・溶接といった加工から熱処理・めっきなどの後処理まで一括して引き受けます。
図面データを送ってご発注いただければ、材料手配から検査梱包までお任せください。
まずは無料見積もりから、お気軽にお問い合わせください。
参考資料
“JISH3250”.銅及び銅合金の棒.日本産業標準調査会.2021-12-06.https://www.jisc.go.jp/index.html