A2014の主な化学成分
記号 | Si | Fe | Cu | Mn | Mg | Cr | Zn | Ti | Al |
A2014 | 0.50~1.2 | ≦0.7 | 3.9~5.0 | 0.40~1.2 | 0.20~0.8 | ≦0.10 | ≦0.25 | ≦0.15 | 残部 |
A2014 特性
A2014は銅と「銅とマグネシウム」を含有している2000系(Al-Cu-Mg)のアルミ合金であり、A5052よりも優れた強度を誇ります。ただし、銅が含まれているので耐食性には若干劣ります。
A2014は自動車や建設機械の部品など幅広く使用されています。
加工方法について
- 切削加工 ◎
切削性は良いですが、銅を含有しているためA5052と比べると加工性は若干劣ります。
また、内部応力が高いため、高い精度を出すにはA7075等の材料の方がオススメです。 - 溶接 ×
銅を含有しているため溶接性は悪く、割れの可能性も高いため溶接には適しておりません。
不可能というわけではありませんが、溶接が必要な場合は5000系のアルミなどで検討した方がいいでしょう。
表面処理について
- アルマイト
A2014は銅成分を含んでいるため酸化しやすいです。そのため腐食を防止するためにはアルマイト処理をオススメします。 - ヘリサート
ある程度強度があるため、ヘリサートによるネジ山補強の必要性は低いといえます。
H112やT6といった質別記号、PやTDなどの形状記号について
アルミ材質にはA5052P-H112といったように質別記号や形状記号が付く事があります。
詳しくはこちらのページをご参考ください。
アルミニウム合金の質別記号H112やT6、Oとは?質別の種類と特徴を解説
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