SKH51の特性
SKH51は高速度工具鋼の中でも「モリブデン系」に分類されており、耐摩耗性・靭性に優れております。SKH51は「カッターなど刃物系の材料」として選定されるハイス鋼の中でも「一番メジャーなもの」といえます。ISO規格においては「HS 6-5-2」が同等材となります。
用途
冷間鍛造用の金型、冷間圧造金型、精密金型、切削工具、フィルムなどをカットするスリッターなど。
加工方法について
- 切削加工
SKH51はモリブデンが添加されているので、SS400などの鉄より切削しにくいと言えます。刃物の選定には注意が必要です。
処理について
- 熱処理
SKH51は熱処理によってHRC60~63程度の硬度が得られます。カッター等の刃物に使われることが多く、特性を考えると熱処理を施すのが一般的です。
1200℃程度で焼入れ、560℃程度で焼戻しを行いHRC65程度まで硬度を出すことも可能です。(この限りではありません)
参考資料
“JIS G 4403 高速度工具鋼鋼材”.日本産業標準調査会.2022-02.https://www.jisc.go.jp/index.html
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