【合金工具鋼】SKS93とは?冷間金型に使われる金属の性質や特徴、SKS94やSKS3との違いを解説

SKS93とは?

SKS93は冷間金型に使われる合金工具鋼です。
炭素工具鋼にMn、Crなどを添加し、焼入れ性を向上させています。

SKS93と類似金属の成分比較

  • SKS94、SKS95との違い
     炭素量のみが異なるため、使用部品の硬度と靭性の兼ね合いを考慮して使い分ける必要があります。
  • SK105(旧SK3)との違い
     SK105は炭素工具鋼です。SK105はサイズが大きいと深部まで焼入れ硬度が入らない事があるため、MnやCrを添加する事で焼入れ性を改善したのがSKS93です。
    SK105の詳しい記事はこちら → SK105(旧SK3)炭素工具鋼 
  • SKS3との違い
     SK93よりもCrが多く、Wも添加されています。これにより、SKS3はSK93よりも耐摩耗性が向上しています。
    SKS3の詳しい記事はこちら→  SKS3 合金工具鋼

SKS93の用途

  • プレス金型、シャー刃、ゲージ

処理について

  • 熱処理
     用途の事を考慮すれば加工後に熱処理をすることが一般的だと言えます。生材のままでは特性を活かすことができません。熱処理によってHRC58程度まで硬度が上昇します。
  • めっき
     ハードクロムめっきや無電解ニッケルめっきなどを施すことによって、耐食性が向上します。防錆を考えるならめっき処理をおすすめします。

参考資料

“JISG4404”.日本産業標準調査会.2021-12-06.https://www.jisc.go.jp/index.html

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