材料・処理知識

金属材料

【合金鋼】SCM415(旧SCM21)とは 低炭素クロモリ鋼の特徴、性質を解説

SCM415は、クロム鋼に少量のモリブデンを加えた合金鋼で「クロモリ」とも呼ばれます。正式にはクロムモリブデン鋼です。炭素量は0.15%程度含有している高い合金鋼です。「SCM21」は旧JIS記号で、現在はSCM415に変更しております。 ...
金属材料

【合金鋼】SCM435(旧SCM3)とは SCM440との違いや特徴、性質を解説

SCM435は、クロム鋼に少量のモリブデンを加えた合金鋼で「クロモリ」とも呼ばれます。正式にはクロムモリブデン鋼です。炭素量は0.35%程度含有しており、引張強度が高い合金鋼です。「SCM3」は旧JIS記号で、現在はSCM435に変更してお...
スーパーエンプラ

PTFE(テフロン®)とは スーパーエンプラの1つであるPTFEの特徴や性質を解説

PTFEとは PTFE(Poly Tetra Fluoro Ethylene)は、耐熱性と耐薬品性に非常に優れており、医療系や高度技術分野などで活躍するスーパーエンジニアリングプラスチックです。デュポン社の商標であるテフロン®としても有名で...
金属材料

コバール®とは?CapenterTechnology社が開発したニッケル、コバルト合金であるコバールの特徴を解説

コバール合金(Kovar)とは、鉄・ニッケル・コバルトを主成分とする合金で、アメリカのCarpenter Technology社の登録商標です。コバール合金は、電子産業において一般的に用いられる硬質ガラスやセラミックスと熱膨張係数が近いため...
材料・処理知識

FCDとは?球状黒鉛鋳鉄のFCDの特徴、FC材との違いなどを解説

FCD(球状黒鉛鋳鉄)はダクタイル鋳鉄とよばれる鋳鉄の一種で組織中の黒鉛が球状の形をしており、ねずみ鋳鉄よりも靭性に優れた材料です。 FCDにも種類があり、引張強さによって記号が異なります。・FCD400 = 引張強さ400(N/mm2)以...
材料・処理知識

FC250とは?鋳鉄の種類や特徴、デンスバーやFCD材との違いなどを解説

FC250は鋳鉄の一種で、熱で溶かした鉄鋼を型に入れて冷却する事によって作られます。炭素量が多く1.7%~6.68%を含んでおり、見た目の色から「ねずみ鋳鉄」とも言われます。FC250の"250"は引張強度を示しており、引っ張り強度250(...
材料・処理知識

被削性指数とは?切削加工のしにくさを表す一つの判断基準、アルミ・ステンレス・チタンなどの切削性を比較

被削性指数(被削性指数率)とは、工作物の切削のしにくさを定量的に表現する一つの方法です。AISI B 1112の快削鋼を基準(100)とし、工具寿命と切削速度を用いて他の合金の切削性と比較します。※AISI B 1112はJIS規格のSUM...
金属材料

インコネルⓇとは?スペシャルメタルズ社が開発したニッケル合金、インコネル600などの種類やハステロイとの違いなどを解説

インコネル(inconelⓇ)はスペシャルメタルズ社が開発したニッケルベースの合金で、鉄・クロム・ニオブ・モリブデンなどを添加しており、耐食性・耐熱性・耐酸化性・耐クリープ性に優れた材料です。高温下や厳しい腐食環境にも耐えうるため、原子炉や...
金属材料

CAC502C(旧PBC2C)とは?りん青銅鋳物であるCAC502Cの特徴、CAC502A,Bとの違いなどを解説

CAC502Cは、りん青銅連続鋳物2種と呼ばれるCu-Sn-P系の材料です。鋳造材料ですが、連続鋳造方式のため鋳巣が少なく組織が良好です。耐食性及び、耐摩耗性に優れており、歯車や軸受けなどに使われます。PBC2Cは旧JIS記号です。図面など...
金属材料

SUJ2とは?軸受け用の高炭素鋼であるSUJ2の特徴を解説

SUJ2は高炭素クロム軸受け鋼鋼材と呼ばれる軸受け鋼です。その名の通り、軸受(ベアリング)の材料として使用される耐摩耗性の高い合金です。焼入れ焼戻しをすることで、HRC58~63程度まで硬度が上がります。 SUJ2の特徴 化学成分(%) S...