材料・処理知識

金属材料

【純銅】タフピッチ銅(C1100)・りん脱酸銅(C1220)・無酸素銅(C1020)とは?純銅系合金の特徴、性質や違いを解説

純銅系材料は、99.90%以上が銅成分でできており「熱伝導・導電性・耐熱性」などに優れています。その中でも、酸素含有量により3種類に分類されます。 純銅系は酸素含有量で3分類される タフピッチ銅(C1100) 酸素含有量=0.02~0.05...
金属材料

【ステンレス鋼】SUS316、SUS316Lとは 特徴・性質、SUS304との違いなどを解説

SUS316は「約18%のクロム、約12%のニッケル」を含むステンレス鋼にモリブデン(Mo)を添加したオーステナイト系ステンレス鋼です。海水などに対する耐食性が向上しております。 SUS316Lとの大きな違いは炭素量の上限 SUS316の長...
材料・処理知識

【材料を学ぶ】5.非金属材料 セラミックス、プラスチックなどについて解説

さて、今回は非金属材料について説明します。「非鉄金属」と「非金属」少しややこしいですが、「非鉄金属」は、鉄(Fe)以外の金属を主としたアルミや銅合金などのことで、「非金属」はプラスチックやゴムといった金属以外の材料のことを指します。 非金属...
材料・処理知識

【材料を学ぶ】4.金属材料ー非鉄金属 アルミ合金、銅合金、チタンなどについて解説

前回は鉄鋼材料について解説しましたが、今回は鉄以外の金属を主とした"非"鉄金属の解説です。アルミや銅など非常に身近な材料にも様々な特徴や種類があるので、ピックアップしていきます。 非鉄金属の種類 非鉄金属材料には、大きく分けてアルミ合金・銅...
材料・処理知識

【材料を学ぶ】3.金属材料ー鉄鋼材料 炭素鋼やステンレスなどの合金鋼について解説

今回は金属材料の中の「鉄鋼材料」を解説していきます。鉄鋼材料とは、アルミや銅と違い「鉄を主成分とした金属」です。皆さんが普段街中で目にしている「鉄」も純粋な鉄=Feではありません。ほとんどが、炭素を含む「鉄鋼」と呼ばれるものです。また、キッ...
材料・処理知識

【材料を学ぶ】2.材料がもつ特性 機械的・物理的・化学的性質を解説

前回の記事では「材料にはどのような種類があるのか」を解説しました。今回は材料を選定する上で非常に重要な要素である「特性」を解説していきます。それぞれの材料には、「軽い・錆びにくい・硬い」などいろいろな特性があります。その特性は主に次のような...
材料・処理知識

【処理を学ぶ】1.処理の全体像 表面処理の種類や特徴を解説

材料に施す表面処理にはさまざまな種類があります。金属は加工した後そのまま使うこともできるのですが、耐食性や耐摩耗性などが低いと、すぐに錆びたり摩耗したりしてしまいます。例えば、鉄鋼は酸素と結びつき、水分を取り込んで酸化しようとする働きがあり...
材料・処理知識

【材料を学ぶ】1.材料の全体像 材料の種類や特性を解説

ものづくりの分野において製品や部品を作る際に「どのような材料を使うか」という選定は非常に難しいです。なぜなら、材料というものは分類すると膨大な種類があり、様々なメーカーが取り扱っている独自の材料も含めると、途方もない選択肢が存在するからです...
金属材料

【合金鋼】SCM440(旧SCM4)とは SCM440HやSCM435との違いや特徴、性質を解説

SCM440は、クロム鋼に少量のモリブデンを加えた合金鋼で「クロモリ」とも呼ばれます。正式にはクロムモリブデン鋼です。炭素量は0.4%程度含有しており、引張強度が高い合金鋼です。「SCM4」は旧JIS記号で、現在はSCM440に変更しており...
金属材料

DC53とは?大同特殊鋼が開発したダイス鋼DC53の特徴、性質やSKD11との違いを解説

DC53は、大同特殊鋼が開発したSKD11改良系の汎用冷間ダイス鋼です。靭性に優れ、焼入れ後はHRC60程度の硬度を誇ります。 長所・メリット 靭性に優れている耐摩耗性に優れている被切削性に優れている 完全球状化焼きなましが施されており、被...