【表面処理】硬質クロムメッキ(ハードクロムメッキ)とは 特徴や性質を解説 材料・処理知識 2021.03.222023.02.06 硬質クロムメッキは電気メッキの中でも最も硬いメッキで、耐摩耗性に優れています。ハードクロムメッキ、工業用クロムメッキとも呼ばれています。一般的な膜厚は10~30μ程度です。 長所 硬度が最高クラスのメッキ HRC67程度、HV換算で800~1000程度と表面処理の中でも最高クラスの硬度を誇ります。 耐摩耗性に優れている 離型性に優れている 樹脂やゴム製品などの金型にも適しています。 厚メッキが可能 処理業者、形状や材質にもよりますが、50~100μ程度の厚メッキを施すことも可能です。 短所 400℃以上で硬度が低下する 硬質クロムメッキ同士で摺動するとかじりが発生し、摩耗が早くなる フラッシュメッキとの違いは? フラッシュメッキとハードクロムメッキの違いは膜厚です。ハードクロムメッキの一般的な膜厚10~30μ程度に対し、フラッシュメッキは2~3μ程度と非常に薄い被膜です。成分は変わりませんが、フラッシュメッキは非常に短時間で仕上げるメッキとなります。