【機械加工を学ぶ】3.フライス加工とはフライス盤の種類、特徴について解説

フライス加工とは

金属や樹脂を穴あけ、切断・加工する方法としてフライス加工という方法があります。

フライス加工とは、材料をバイス(万力)などで固定し、回転軸に取り付けた切削工具(フライス)で削っていく加工方法です。
主に四角いもの(角物)を加工するのに用いられます。

フライス加工と旋盤の違い

一言でいうと、フライス加工は『材料を固定し、刃物を回転させて切削する加工』
旋盤は『材料を回転させ、刃物を固定して切削する加工』です。

テーブルなどをハンドルによって手動で動かす古くからあるタイプの機械です。慣れていれば素早く作業できますが、ベテラン職人の減少によって今では仕上がり精度の差が少ないNCフライスの方が主流になってきております。

NC(数値制御)を用いたフライスです。設定値が同じであれば、加工者が変わっても仕上がりに差がでないため、汎用フライスの弱点を克服しております。数値制御ができるものはNCフライスに分類され、主軸の向きの違いなどで立型フライス、横型フライスなどの種類があります。

主軸が地面に対して垂直方向に向いています。一般的にフライスは立形が主流です。

主軸が地面に対して水平方向を向いています。立形フライスが苦手とする深穴加工も可能です。また、板状材料の側面加工も横フライスなら可能です。

マシニングセンタとは、工具を自動で交換できる数値制御の加工機です。NCフライスとの違いはこの工具自動交換機能(ATC)が搭載されているか否かです。