材料・処理知識

熱処理

【熱処理】浸炭焼入れとは 特徴や効果、浸炭に適した材料などを解説

浸炭焼入れとは、炭素含有量の少ない材料(低炭素鋼など)の表層に炭素を拡散浸透させる処理です。元となる材質の炭素含有量が低いので、内部の靭性は高いまま表層に硬化層を形成でき、耐摩耗性と靭性を両立することができます。 ※画像はイメージです 浸炭...
プリハードン鋼

【プリハードン鋼】PXA30とは?P20やPX5との違い、特徴などを解説

PXA30 特徴 PXA30(ピーエックスエース)は大同特殊鋼が開発したプリハードン鋼です。同社の「P20改良鋼」をベースに磨き性などを改良し、開発された材料です。納入硬度はHRC30~33程度です。プリハードン鋼とは? → プリハードン鋼...
熱処理

【熱処理】高周波焼入れとは 特徴や効果を解説

高周波焼入れとは熱処理の一種で、材料全体ではなく特定部分の表面にのみ焼入れを施すものです。必要な個所のみ硬度を入れることができます。 高周波焼入れの方法 加熱コイルに高周波誘導電流を流し、コイルに磁力を発生させることにより、鋼の表面を急速に...
金属材料

砲金、青銅鋳物とは?銅合金である砲金の特徴や性質、CAC・BCなどの記号の意味を解説

砲金とは錫(Sn)を10%前後含む銅合金で、「砲金」は青銅鋳物の古い呼ばれ方です。CAC403やBC3、BC6なども砲金の一種です。 なぜ砲金と呼ばれる? かつて錫10%程度の銅合金が大砲の鋳物として使われていたことから、砲金と呼ばれるよう...
金属材料

【金属材料】超硬、超硬合金とは 特徴、性質や種類などを解説

超硬の特徴 超硬とは「硬質な炭化物の粉末」を焼結してつくられた合金で、超硬合金とも呼ばれます。炭化タングステン(WC)とコバルト(Co)を混合して焼結した超硬合金が代表的で、主に切削工具のチップなどに用いられます。超硬は人工的に作られる合金...
金属材料

【ステンレス】SUS420J2(マルテンサイト系ステンレス)とは 特徴、性質など解説

SUS420J2 特徴 SUS420J2はマルテンサイト系のステンレス合金で、焼入れによって硬度を上げる事ができるステンレスです。マルテンサイト系ステンレスとは、常温でマルテンサイトを主成分とする組織を有しているステンレスです。炭素を含有し...
プリハードン鋼

【ステンレス系】STAVAX(スターバックス材)とは 特徴、性質など解説

STAVAXは、スウェーデンのウッデホルム社が開発した精密プラスチック金型用の鉄鋼です。マルテンサイト系のステンレス合金で、SUS420J2の改良鋼に分類されます。 STAVAX 特徴 STAVAXはマルテンサイト系ステンレスであるSUS4...
材料・処理知識

【酸化被膜】黒皮とは 鉄鋼材料の表面にある黒い皮の特徴や除去方法を解説

黒皮とは、熱間圧延鋼板などの金属表面にできる黒い酸化被膜です。これは錆の一種ですが、赤錆とは違い「内部に侵食することのない良性の錆」です。ミルスケールと呼ばれることもあります。 黒皮が発生するメカニズム 熱間圧延などによって成形される鉄鋼は...
熱処理

【熱処理】焼きなまし(焼鈍)とは 特徴や効果を解説

焼きなまし(焼鈍)とは熱処理のひとつで、金属をやわらかくする処理です。英語ではアニーリングと呼ばれます。 主な効果 金属をやわらかくする残留応力を除去する組織を均一化する 焼きなましの種類 完全焼きなまし 最も一般的な焼きなましで、”焼きな...
金属材料

【表面処理】アルマイト処理(陽極酸化処理)とは 特徴や性質を解説

アルマイトは「アルミ材料に施す表面処理」のひとつです。アルミニウムを陽極で電解処理をすることで人工的に酸化被膜を形成させます。 アルマイトの長所 耐食性を向上させる耐摩耗性を向上させる傷が付きにくくなる電気絶縁性をもたせる装飾性 美観が向上...