SPCCの特性
SPCCは冷間圧延鋼板とよばれ、主に薄物の板金部品に使用されています。
SPCCは冷間圧延工程(常温での圧延)によって製造されているため、HOT材(SPHC)と違い表面に光沢があります。
「ミガキ材・ミガキ鋼板」などと呼ばれることもあります。
ステンレス系の薄板よりも安価ですが、錆が発生しやすいため塗装やめっきでの防錆処理をすることをおすすめします。
SPCCの規格
市場に流通している規格は基本的に厚み0.4~3.2mmとなっております。これより厚い材料が必要な場合は、SPHCもしくはSS400に代替することをおすすめします。
SPCCにおける市場の流通安定性が高い板厚は1.6と2.0です。
SPHCとの違い
SPHC(steel plate hot commercial)とは熱間圧延軟鋼板のことで、HOT材とも呼ばれます。
常温で圧延するSPCCと違い、SPHCは高温で圧延しており、黒皮と呼ばれる酸化被膜を形成しています。
SPCCよりも精度は低いですが、安価だというメリットがあります。
加工方法について
◎レーザー加工
薄い鉄鋼なのでレーザー加工に適しております。
◎曲げ、プレス加工
○絞り加工
絞り加工も問題ありません。ただし、深絞り加工が必要な場合はSPCD(絞り用)材の方が適しております。
◎溶接
炭素量も少なく、溶接に適しております。
表面処理などについて
- 塗装、めっき
SPCCの表面は光沢があり見栄えはいいですが、表面の油分が無くなるとすぐに錆びていってしまいます。そのためメッキや塗装による防錆処理をおすすめします。
Raytech(レイテック)では板金加工部品も対応致します。
Raytechでは、マシニング加工・旋盤・研削・溶接・板金といった加工から熱処理・めっきなどの後処理まで一括して引き受けます。
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