A2024 特性
A2024とは「ジュラルミン」とも呼ばれるアルミ合金で、A5052よりも強度に優れております。
「銅とマグネシウム」を含有している2000系(Al-Cu-Mg)のアルミ合金であり、鉄鋼に匹敵する強い強度を持っています。
A2024とA2017の違い
A2024(超ジュラルミン)はA2017(ジュラルミン)よりも強度がさらに高くなっております。
強度が必要な部品にはA2024の方が適しております。
また、A2024よりもさらに強度の高いA7075(超々ジュラルミン)もありますので、用途に応じて使い分けましょう。
Si | Fe | Cu | Mn | Mg | Cr | Zn | Ti | Al | |
A2024 | ≦0.50 | ≦0.50 | 3.8~4.9 | 0.30~0.9 | 1.2~1.8 | ≦0.10 | ≦0.25 | ≦0.15 | 残部 |
A2017 | 0.20~0.8 | ≦0.70 | 3.5~4.5 | 0.40~1.0 | 0.40~0.8 | ≦0.10 | ≦0.25 | ≦0.15 | 残部 |
A2024の用途
航空部品、構造用部品、油圧部品、
加工方法について
- 切削加工 ◎
切削性は良いですが、銅を含有しているためA5052と比べると加工性は若干劣ります。
また、内部応力が高いため、高い精度を出すにはA7075等の材料の方がオススメです。 - 溶接 ×
銅を含有しているため溶接性は悪く、割れの可能性も高いため溶接には適しておりません。
不可能というわけではありませんが、溶接が必要な場合は5000系のアルミなどで検討した方がいいでしょう。
表面処理について
- アルマイト
A2024は銅成分を含んでいるため酸化しやすいです。そのため腐食を防止するためにはアルマイト処理をオススメします。 - ヘリサート
ある程度強度があるため、ヘリサートによるネジ山補強の必要性は低いといえます。
H112やT6といった質別記号、PやTDなどの形状記号について
アルミ材質にはA5052P-H112といったように質別記号や形状記号が付く事があります。
詳しくはこちらのページをご参考ください。
アルミニウム合金の質別記号H112やT6、Oとは?質別の種類と特徴を解説
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