SPHCの特性
SPHC(steel plate hot commercial)とは熱間圧延軟鋼板のことで、HOT材とも呼ばれます。
常温で圧延するSPCCと違い、SPHCは高温で圧延しており黒皮と呼ばれる酸化被膜を形成しています。
表面もざらついており、精度もあまりよくないですが比較的安価に入手する事が可能です。
ステンレス系の薄板よりも安価ですが、錆が発生しやすいため塗装やめっきでの防錆処理をすることをおすすめします。
SPHCの規格
SPCCとの違い
SPCCは冷間圧延工程(常温での圧延)によって製造されているため、HOT材(SPHC)と違い表面に光沢があります。SPCCは「ミガキ材・ミガキ鋼板」などと呼ばれることもあります。
SPHCはSPCCよりも精度も低く外観も良くないものの、安価というメリットがあります。
また、板厚が3.2mmを超えるものはSPCCの規格にないのでSPHCかSS400を選択することになります。
加工方法について
◎レーザー加工
薄い鉄鋼なのでレーザー加工に適しております。
◎曲げ、プレス加工
○絞り加工
絞り加工も問題ありません。ただし、深絞り加工が必要な場合はSPCD(絞り用)材の方が適しております。
表面処理などについて
- 塗装、めっき
SPHCは表面の油分が無くなるとすぐに錆びていってしまいますので、メッキや塗装による防錆処理をおすすめします。
Raytech(レイテック)では板金加工部品も対応致します。
Raytechでは、マシニング加工・旋盤・研削・溶接・板金といった加工から熱処理・めっきなどの後処理まで一括して引き受けます。
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